2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/8/30 月曜日

NEX-VG10

岡山の映像作家・中村智道さんに勧められて、SONYが9月10日に発売するカメラNEX-VG10のことが気になって、銀座のSONYのショールームに展示されているので見に行ってきた。僕は機材の性能等には疎くて詳しくないのだけど、最近、デジカメにハイビジョン動画が撮れる機能が充実してきていて、これで撮った映画も公開されるまでになってきた、という話を聞いたりはしている。言わば写真と動画が「デジタル」の地平で急接近しているわけだ。そんな中でこのNEX-VG10はSONYのデジカメベースでありながら、SONYのビデオカメラブランド、”ハンディカム”として本格的”ビデオカメラ”として発売される、ということのようだ。最大の特徴は、レンズ交換式になっているところ。また、デジタル一眼レフベースの強みとして、センサーの受光面積がかなり大きく、きれいな画像が撮れる、らしい。こうした性能からビデオカメラではなかなか難しい”ボケ”を生かした映像が撮れるみたいだ。このカメラは民生機。民生機としては高いが業務機よりは安い。今日、実機を見てみた感じはなかなか小型でいい感じ。ただし、レンズが重いので前がかなり重い。多分、大きなバッテリーをつけてバランスが改善される感じだろう。また、最大のネックは電動ズームが付いていないこと。手動でリングを回してズームするわけだが、思っていた以上に堅かった。もっとも、堅いということは安定感があることの裏返しでもあるのだが。いずれにせよ、慣れるまでには時間がかかりそう。もうひとつのネックは、音量調節が出来ないこと。ただ、これも民生機としては仕方がないことかもしれないが。(ちなみに、今、僕が使っているカメラも小さな民生機だけど音量調節は出来る。)そして最後の引っかかりは、いまだにカードへの記録になじめないことかもしれない。いくつか気になることはあるものの、魅力的なカメラであることは確か。今後の撮影で、もう少しいいカメラを使おうか、と迷ったりしているのでしばし考えることにしよう。(もっとも、先立つお金はどうすんだ、というのが最大の問題か。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:58:36