2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/12/6 土曜日

シンポジウム

さすがに、昨日までのVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭で疲れていたのだけど、今日はバイオハザード予防市民センターのシンポジウムの司会をせねばならず、鈍い頭をなんとか切り替えて、会場に向かう。

午後1時から始まったシンポジウムはいつになく活気があるものだった。各地でバイオ施設の問題が噴出しており、いくつもの議論が続く。演目が4本あったため、なんとか時間どおりに進行できるよう気を配る。気を抜かないようにしていたら、それはそれで疲れる。

シンポジウムの後、DNA問題研究会の方々と交流・懇親会。DNA問題研究会はバイオテクノロジーの勃興に合わせて、いち早く活動を始めた、息の長い市民団体。久しぶりにお会いする方もいたり、お互いの団体との交流はとても有意義だった。幹事役になっていたので、つい気をつかったり、ということはあったが。

なんとか一日を乗り切った。明日は休めそうだけど、あさってはまた大きなシンポジウムのパネラーだから大変そうだなあ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:49:17

VIDEO ACT!ドキュメンタリー祭:最終日

いよいよ今日はVIDEO ACT!ドキュメンタリー祭最終日。今日上映する2本は、まさに今が「旬」のドキュメンタリーなので、多くの人が来てくれるだろう、と思っていた。ただ、雨が降ったのが心配だったけど・・・。(雨が降るとてきめんに人が少なくなる、経験上。)

1本目は『フツーの仕事がしたい』。つい1ヶ月ほど前まで、ポレポレ東中野で上映され、現在、全国上映が続く今年の話題作。満席。監督の土屋トカチさんはVIDEO ACT!スタッフで、定期上映会の担当もしている。今回の作品も、途中、中篇の作品があって、こうして映画館での上映までたどり着いたのは素晴らしい。

2本目は『遭難フリーター』。昨年、VIDEO ACT!上映会で完成試写会をやった後、あれよあれよという間に、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映されたり、香港国際映画祭で上映されたりして、ついに来年2月からユーロスペースでの公開が決まった。今日の上映会にも、イラストがかっこいいチラシが間に合って、観客の皆さんに配った。満員。

両回とも、作家の雨宮処凛さんが特別ゲストとして来てくださり、トークも盛り上がった。

これで、ドキュメンタリー祭も終わり。最終日、祭の終わりにふさわしく賑やかだった。準備から考えると、それなりに時間がかかってここまでたどり着いた。個人的にはやってよかったな、と思う。ある監督とも話していたのだけど、自主制作でドキュメンタリー映画を作っている監督って、意外と孤立しがちだ。製作体制も厳しい。そんな中、知った監督、あるいは新しい監督が新しい作品を作っていると、自分もがんばってみようか、という気にもなる。僕は正直言って、『船、山にのぼる』の上映が一段落したところで、少しへばっていた。だけど、今回の上映で少し元気が出てきた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 2:40:13