2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/9/17 水曜日

会報

今日も相変わらず、バイオハザード予防市民センターの会報の編集。なかなかうまくいかず、時間がかかってしまった・・・。

それにしても、近年、映画ではバイオテロをネタにしたものが増えていると思う。80年代~90年代は「核戦争」が人類滅亡の原因としたものが多かったわけだけど、21世紀に入ってからは細菌やウィルスが原因になったものが多いと思う。一時、その手の映画を気にして見ていたのだけど、ここのところは多すぎてとても追いつかない。映画としては面白くない、『20世紀少年』第一部のラストもバイオテロの話だし。(テロかどうかよく知らないのですが)今年は『感染列島』なんていう映画もある。(さっきテレビを見てたら、秋の新番組にはバイオテロをネタにしたドラマもあるみたいだし・・。)バイオテロと言えば、アメリカの9・11以後、炭疽菌事件がおきて大騒ぎとなったけど、陸軍の研究所に勤めていた研究者が犯人と断定されながら、その研究者が自殺してしまい、結局、あやふやなまま幕引きとなりそうだ。本当のところは分からないが、病原体に一番近づけるのは研究者であることは忘れてはいけない、と思う。同時に、バイオテロを防ぐという名目で秘密主義が進んでいるのも問題だと思う。僕らの知らないところで、(病原体とは限らないけど)どういう研究をしているのか分からないバイオ施設はいっぱいあるのだから。本当はその辺をきちんと描けば、もっとリアリティのある映画にもなるのに、と思ったりする。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:11:59