2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/8/22 金曜日

自主上映/広島上映終了

今日は午後3時に、多摩市の永山に行ってきた。9月23日に<たえのは>主催で『船、山にのぼる』の上映会を企画してくれているので、会場と機材のチャックが主な目的だったのだ。たえのは、という団体は面白い名前でどういう団体か分からない人も多いかともいますが、”多摩・映画好き飲んで話そう会”の略称が「たえのは」なのだ。元々、多摩ニュータウン在住の方々の映画好きの方が集まったグループなのだけど、僕の前作『ニュータウン物語』をパルテノン多摩で上映した時に、ボランティアで上映を手伝ってくださって、いまだにお付き合いさせてもらっている。どういう経緯だったか(僕が言い出したような気もする・・・)忘れてしまったが、『船、山にのぼる』を多摩ニュータウンで自主上映する話が盛り上がり、今回、たえのはとしては初の自主上映会を企画することになったのだった。僕にとっては本当にありがたい話だ。

僕も大学生の頃、自主上映をやっていたから分かるのだけど、たかが上映会とは言え、多くの入場者を集めるのはなかなか大変。フィルムを借りるにもお金がかかるし、チラシを作ったりもしなくちゃいけない。下手すると赤字にだってなりかねない。いっぱい人が来てくれて上映を楽しんでもらえればいいが、人が来ない時の寂しさと言ったら・・・。(ちなみに、僕は学生時代に入場者数0という経験がある。)

実は本当にヒットしているドキュメンタリー映画というのは全国的な自主上映が数百ヶ所の規模で行なわれているような映画だ。僕のほうは力不足もあって、とてもそんなふうには出来ていない。中にはそれなりに上映料をとっている映画もあるが、今回、『船、山にのぼる』の上映料はかなり安めに設定しているつもりだ。それでも、上映する団体にとっては負担であることは間違いないわけで、僕にも出来ることがあれば協力しないとなあ、と思っている次第。多摩地区上映までちょうど1ヶ月だ。

さて、今日、1週間の広島・横川シネマでのアンコール上映が終わった。支配人の溝口さんにお礼の電話をしたら、まだ問い合わせの電話が続いていたそうだ。残念ながら、映画館にも都合があるからどうしようもないのだが、とにもかくにも、再上映できて、今回初めて見てくださった方が大勢いたことがありがたい。広島では、映画館ではないけれども、またどこかで上映があるかもしれないし、したい、とは思う。

明日はUPLINKで福住廉さん(美術評論家)とのトークショー。どんな話になるか、僕も楽しみ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:33:55