2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/7/22 火曜日

灰塚 湖畔の森上映

昨日は午前5時に起きて、8時の飛行機で広島空港に向かった。9時半頃着いて、撮影もお手伝いいただいた林憲志さんに迎えに来ていただいた。11頃、灰塚に着いたのだけど、えみきが気になってしょうがなかったので、のぞみが丘のえみき公園にまっすぐ行く。6月に横浜に来られた今井さんからも「厳しい状態」とは聞いていたのだけど、確かにこの目で葉が出ていないえみきを見ると辛い気持ちになる。でも、もし枯れるようなことがあっても、住民の方たちが見捨てなかったことにはとてもとても大きな意味があると僕は思う。えみき移植の様子を撮っていてよかった、と僕は思うのだ。

上映会場であるハイヅカ湖畔の森カフェレストランに着くと、お食事会の準備が進んでいる。林さんがスクリーンやデッキを用意してくださっていたので、挨拶もそこそこにさっそく上映準備。なんとか準備も出来たので、自然食のカレーをいただく。

今回の上映会は不思議な縁があって実現したもの。まず、昨年11月、岡山映画祭で『船、山にのぼる』を上映した際に、音楽を作ってくださった風の楽団のコンサートもやったのだけど、その時に県北の津山からミュージシャン・まっつんが手伝いに来てくれて、映画を見れなかったからDVDをお渡しして、見てもらった。その後、これまた縁があって、まっつんが灰塚湖畔の森でライブをやることになって、『船、山にのぼる』の話をしてくれたそうだ。そして、高藤さんという方の働きかけもあって”抱きしめてハイヅカ湖”というイベントのプレイベントになったわけだ。

さて、1回目の上映は多くの方が来てくださった。少しお話をして、次はライブ。まっつんはディジュリドゥを演奏。どろーんとなって気持ちいい。そして、お次は山本公成さん。風の楽団では何度も聞いているのだけど、実はソロで聞くのは初めて。楽しみだった。公成さんもえみきが気になって、出演してくださることになったそうだ。演奏は、もう、心が洗われるよう。サックス、フルートだけでなく、様々な民族楽器も心地いい。堪能。ラストは『船、山にのぼる』でも使わせていただいている(映画は風の楽団バージョン)FURUSATO。僕は、個人的なこともあって、いつ聞いても涙が出てくる名曲。この日は会場が明るかったので堪えてましたが。ここ灰塚で聞くと感慨もひとしおでした。

その後、公成さんをお見送りしてから、船を見に。船が鎮座している山も緑に青々としていていい感じ。今回上映してあらためて気付いたのだけど、近くの人(と言っても範囲は広くなりますが)でも意外とこのプロジェクトのことを知らなかったりする。そういう意味でも、映画を見てもらえてよかった、と思う。もっともっと見て欲しいけど。

食事の後、2回目の上映。今回はやや少なめ。上映後、片付けてから宿泊先のホテルへ。別に何をしたというわけでもないのに、えらく疲れていた。

次の日、12時ごろの飛行機に乗って、帰京。

未分類 — text by 本田孝義 @ 18:29:09