2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/3/14 月曜日

編集

今日は2カ月に一度のバイオハザード予防市民センターのニュースレターの編集。地震のせいばかりではないのだが、入らなかった原稿もあったので、ページ割りがうまくいかず。あれやこれややってみたのだが、うまくいかず。結局、原稿の一部を削り、なんとか帳尻を合わせた。

地震が起きてから、僕はバイオハザードのことが気になっている。東京の方なら分かると思うが、今回の地震で東京は震度5強。日本最大の病原体実験施設・国立感染症研究所もかなり揺れたはず。建物が壊れるようなことはなかったかもしれないが(それでも、ひびなどはあるかもしれない。また、数年前と状況が変わっていなければ、感染研は耐震診断をしていない。)、平日、午後に地震が起きたので、実験中の人もいたはずだ。試験管などが床に落ちて割れていないだろうか。排気ダクトがずれたりしていないだろうか。バイオ施設は病原体はもとより放射性物質、化学物質も大量に使うのでそれらの安全性も気がかりだ。実験動物が逃げ出したりしていないだろうか。実際、阪神淡路大震災の時には、神戸の衛生研究所の損害の様子が報告されている。(幸いにも周辺へのバイオハザードはなかったことにはなっている。)東北にも多くのバイオ施設(例;各県の衛生研究所、大学の研究室、企業など)があるはずだ。そうした施設が大丈夫だったのか、僕は気になっている。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:33:10

撮影

昨晩、今日の撮影はなくなった、と思って寝坊していたら、電話で目が覚めた。今日、やはりある活動をやることになった、とのことだった。僕は慌てて、車の運転を頼んでいた人に、再び頼むことにし、レンタカーを借りてもらった。すぐ、家を出て神楽坂で合流。一路、撮影予定地へ。そこからさらに吉祥に移動。その移動を車を並走して追いかける撮影。その後も、撮影を続ける。ここ数日、ばたばたしたが、撮りたいと思っていたカットは概ね撮影できたと思う。ラストスパートが近づいてきた、と思う。

自分のことばかり書いて、地震の被災地のことについて書いてこなかった。言葉を失う、というのはこういうことを言うのだろう。僕がずっと気になっているのは、テレビの報道。被災地で、現地の民放、NHKがどういう報道をしているのか全く分からないし、テレビを見ることなど出来ない状況だろう。それでも気になるのは、洪水の映像など被災者は見たくない映像だろうし、地震のメカニズムなど聞きたくもないだろう。全国放送の報道番組は意味があるとは思うのだが、被災者が見ることがあるとすれば、あまり役立つ放送ではないだろう。亡くなった方は大きな悲劇だが、被災者の方が必要とする情報が伝えられていることを祈る。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:08:06