2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/3/3 木曜日

モラトリアム・カミノセキ

今日は”モラトリアム・カミノセキ”の記者会見を取材してきた。2月22日に強行的に工事が再開された上関原発。現地へ飛んで行った坂口恭平さんの日記を読みながら、僕も何かしなければ、という気がしていた。今日、上記のような記者会見があると知り、僕に今出来ることはとにかくこの記者会見だけでも取材して伝えることだ、と思った。最近、こうしたニュース的な映像は流していなかったのだけど、今日は久しぶりにやってみようと思った。『ミツバチの羽音と地球の回転』の監督・鎌仲ひとみさんにも久しぶりに会った。随分お会いしていなかったけど(作品は全部見てます)覚えてくれていた。記者会見を聞きながら、僕が引っかかったこと。こういう反対運動が起きると、つい、「賛成派」という言葉を使ってしまうのだけど、僕は出来るだけこの言葉を使わないようにしている。お金のためにせよ、何にせよ、原発を受け入れてしまった人たちも「積極的に賛成」とは思えなく、「賛成」という言葉にはその積極的な感じがどうしてもしてしまうのだ。僕はせいぜい、「容認派」あるいは「受け入れ派」という言葉の方が、自分ではいいと思っている。結局一緒じゃないか、と思われるかもしれないけど。僕が「賛成派」という言葉に敏感になったのは、やはり灰塚ダム水没者の方々と出会ったから。ダムを造ることを受け入れた地域だけど、僕には住民の方々がダムに「賛成」しているとはとても思えなかったのだ。さて、今日取材したものをちょっとばかし一苦労しながら、やっとyou tubeにアップしました。よかったら見てみてください。 http://www.youtube.com/watch?v=hirfP9tVgXg

未分類 — text by 本田孝義 @ 3:51:50