2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/4/16 金曜日

住宅政策の転換をめざす国会集会/藤本監督

今日は午後から衆議院第2議員会館に行って、「住宅政策の転換をめざす国会集会」というものに行ってきた。まずは、湯浅誠さんが公設派遣村の経験から、住宅問題についての講演。非正規雇用や失業の問題は取り上げられることが増えたが、必ず突き当たる「住宅問題」は裏テーマになっていて、なかなか表に出てこない、という指摘は興味深かった。また、個々の福祉政策がバラバラになっている、という指摘も。次に、塩崎賢明・神戸大学教授による、社会住宅政策の提言。この提言自体は様々な人によって練られたものだそうだ。日本の住宅政策の間違いから説き起こし、今、これから何が必要か、という提言。まずは住宅に対する考え方の転換と縦割り行政(公営住宅の建設は国土交通省、福祉政策は厚生労働省というような)の打破の必要は僕も感じるところ。最後に4つの団体の方がそれぞれ抱えている問題を語られた。

ポレポレ東中野で4週間公開していた、『アメリカ 戦争する国の人びと』も今日が最終日。明日から監督の藤本さんは5月の名古屋公開に向けて名古屋に行かれると聞いていたので、最後に挨拶でもと思い、事務所へ。うまい具合に藤本監督と事務所で会うことが出来た。それにしても、2月からかれこれ約2ヵ月間、小さな6畳一間の僕の事務所で寝泊まりしながら映画の宣伝を監督一人でよくやってこられたな、と思う。明日からは名古屋での宣伝、次は大阪と続くそうだ。僕など到底真似できそうにない。自分が作った映画を自分で宣伝する、それが原点なのだと思う。何はともあれ、2ヵ月間、お疲れ様でした、と言って藤本監督と別れた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:55:08