2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/1/11 火曜日

第53回 ビデオアクト上映会

上映会の告知です。

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■第53回 ビデオアクト上映会

「在日」ってなあに? ~朝鮮学校に対する差別をめぐって~
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/article/179242297.html
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●日時:2010年1月27日(木)
 開場 18:30
 上映 19:00~

●上映会場:東京ボランティア・市民活動センター
(東京都新宿区神楽河岸1番地1号 飯田橋セントラルプラザ10階
TEL:03-3235-1171)
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

●参加費:500円(介助者は無料)

■上映作品
●『近くて遠い学校』
 作者:るんみ (2010年,15分)
●『「絶対に、この闘いに勝ちたい!」(朝鮮学校生徒)』
 撮影・編集:湯本雅典 (2010年,4分)
●『ウリハッキョ(私たちの学校)が、好きです! 』
 撮影・編集:湯本雅典(2010年,4分)
●『ぼくらの学校なくなるの? ~立ち退き問題に揺れる朝鮮学校~』
 取材・制作:近藤剛、後藤由耶 (2004年,16分,OurPlanet-TV)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
(045-228-7996 [ローポジション気付 担当:土屋] )
jyouei@videoact.jp

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高校授業料の無償化から朝鮮学校が排除された件で議論が起こっています。
ですが……、

そもそも「朝鮮学校」ってどんな学校なの?
「在日」ってどんな人たち?
なぜ「在日北朝鮮人」ではなく「在日朝鮮人」なの?
どんな歴史があるの?

などの疑問に、みんなが正確に答えられるでしょうか?

さまざまな作り手が、さまざまな手法で作った、映像作品を上映し、作り手と映
像を観た人とのトークで、「在日」の人たちについて考えてみましょう。

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自主ビデオの流通を手がけるビデオアクトでは、自主制作のオモシロイ作品を定
期上映しています。

★上映作品・スタッフ募集中!
http://www.videoact.jp

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:30:18

2011/1/10 月曜日

またまた今日も・・・

風が強く、とても寒い日だった。だから、つい、出不精になり、今日も家にこもってしまった・・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:15:57

『やぎの冒険』

世の中では「監督デビュー」という言葉がある。大体使われるのは、自主製作映画を作った時ではなく、映画館で公開した作品を作った時、「監督デビュー」という言葉が使われるようだ。今日、見た映画『やぎの冒険』は昨日から東京・横浜の3館で公開されている映画であり、監督の仲村颯悟(なかむら・りゅうご)くんは何と14歳!中学3年生だ。多分、映画監督としては日本最年少デビューだろう。(世界の例は知らないけど。)14歳と言っても、いままで30本以上作品を作っているのだから、経験はたっぷりあるのだ。本作では撮影から録音など多くのプロが参加しているようだ。映画を見ながら、技術スタッフにプロの人がいると、きちんとした映画になることをあらためて思う。映画は小学6年生の主人公がおばあちゃんの住む今帰仁村に行く所から始まる。場面としては短いけれど、ちょっとロードムービーみたいな沖縄の風景が印象深い。おばあちゃんの家ではヤギを飼っていて、このヤギを食べるために殺すことに遭遇した主人公の葛藤が描かれている。設定で面白いな、と思ったのは主人公が都会=那覇に住む少年として描かれていることだ。僕は映画を見ながら、ふと、小学校の時、祖父母の家に1週間ほど泊まった時のことを思い出していた。祖父の家では牛を飼っていて、ちょうど僕が泊っていた時に売られていった。祖父も牛も泣いていた。また、僕も多分、この映画の主人公のように田舎では「都会の子供」のように見られていたんだろう。映画の語り口はとても達者で少しびっくり。後半、ヤギが逃げてから、子供たちが追いかけて走り出してから俄然、映画も生き生きとする。仲村くんの『島の時間』という作品を昨年見たのだけど、とにかく子供たちが走り回る場面が印象に残っている。本作では少し、おとなしい、気もする。映画のラスト、見終わった直後は少し物足りないかな、とも思ったのだが、映画館を出てから繰り返しラストシーンが思い出され、ああ、あれでよかったんだ、と気付いた。特にタルコフスキーを思わせるような幻想的な場面からほんの数カットで映画を終わらせる力量なんて只者ではない。僕はかねがね、ある年齢でしか撮れない作品があると思っていて、10代の作品で面白い作品を何本も見てきた。本作もつい最近まで小学生だった仲村くん(加えて言えば、本作の場合沖縄生まれ沖縄育ちの地理的条件)だから撮れた作品だとも思う。いい作品だと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:54:57

2011/1/8 土曜日

家で・・・

一日家でじっくり読書。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:57:49

2011/1/7 金曜日

石川真生写真集「FENCES, OKINAWA」

うっかりしていたのだが、沖縄在住の写真家・石川真生さんの写真集「FENCES, OKINAWA」が昨年末、発売された。僕は数日前に買った。「FENCE」は最近、石川真生さんが取り組んできたテーマで、沖縄では写真展が開かれていたのだが、東京ではまだ開催されていない、はずだ。人づてに「いい」という話を聞いていたので、見たくてしょうがなかったのだが、今まで見るチャンスはなかった。こうして写真集で見ることが出来てうれしい。写真集の前半は、上記の「FENCE」の写真。フェンス、とは沖縄各地にある米軍基地との境界にあるフェンスをさす。文字通り、フェンスの向こうは「アメリカ」であり、即物的にこちら側(=沖縄)と向こうが分断されている。石川さんはこれまでほとんど「風景」を撮らない、ひたすら「人」を撮ってきた方なのだが、この写真集ではそのフェンスが存在する風景の写真が数多くあって、新境地を感じた。それでも不思議なもので、その風景に石川さんが感じているであろう、痛烈な悲しみ、怒りなどが浮かび上がってくるのだ。写真集は後半、これまで石川さんが基地周辺で撮った人びとが収録されている。僕は今までに見たことがある写真も多かったのだけど、これが前半のフェンスをめぐる写真と併置されていることで、同じ写真でも今までと違った印象を感じたことが驚きだった。フェンスで地面は分断されているけれども、人の心を隔てることは出来ない、とでも言うか。人びとの喜怒哀楽が今まで以上に鮮烈に感じられた。1点、僕にとっても思い出深い写真が収録されている。2004年夏、沖縄県宜野湾市の佐喜眞美術館で「沖縄ソウル 石川真生×本田孝義」という展覧会をやった。展覧会2日目、8月13日に沖縄国際大学にヘリコプターが墜落した。現場は美術館の近く。僕も石川さんも現場に駆け付けたが、双方、カメラを持っていなかった。石川さんは急遽、使い捨てカメラを買って、写真を撮り始めた。その写真は次の日から展覧会に加わった。その写真を見てびっくりした。この事件の写真は新聞を始め数多く目にしたはずだけど、石川さんが撮った写真はとても強烈なものだった。たとえ使い捨てカメラでも写真家が撮るとこんなに迫力ある写真が撮れるのか、と驚いた。その時の写真が写真集に収録されている。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:54:03

2011/1/6 木曜日

『カシム・ザ・ドリーム』『ビン・ラディンを探せ!』『ステロイド合衆国』

今日は昨日に続いて”リアル未公開映画祭”に行ってきた。何を思ったか、3本立て続けに見る。まず『カシム・ザ・ドリーム』。内容をコピペしますと、6歳のときに誘拐され、ウガンダ国民抵抗軍の兵士として強制的に大量虐殺の訓練を受けた過去を持つ、IBFジュニア・ミドル級チャンピオンのカシム・オウマを追った感動のドキュメンタリー。今日見た中では一番面白かった。カシム本人のキャラクターも、内容を聞くと悲劇の主人公みたいに思うけど、どこか悪戯っ子のような趣もある。2本目は『ビン・ラディンを探せ!』これも面倒なので内容をコピペすると、ビッグマックを食べ続けて話題を呼んだ「スーパーサイズ・ミー」の監督モーガン・スパーロックが、前作同様、監督自身が「主役」となり、「オサマ・ビン・ラディンはどこにいるんだろう?」と質問しながらイスラム諸国を駆け回る。相手を「テロリスト」と決め付け、そこで暮らしている人々の姿を見ようとしないアメリカ人に向けて、自分たちが戦争している国の実態を見せ付ける作品。ゲームっぽい画面を作ったり、ポップな作りを意識しているのだけど、描いていることはまぁ、それほどでもない。逆に言うと、これぐらいのこともアメリカでは知られていない、ということか。監督のモーガン・スパーロックっていう人は、前の作品でも思ったけど、根は普通の人かもしれない。3本目は『ステロイド合衆国』。これもコピペすると、アーノルド・シュワルツェネガー、ハルク・ホーガン、シルヴェスタ・スタローン等に憧れ、ステロイドを使用し続けている監督自身の兄と弟のエピソード。また、プロスポーツ選手や医療係のエキスパートたちへのステロイドに関するインタビューを通して進行するドキュメンタリー。「ステロイドの使用はアメリカ社会を反映している」という真実を暴く。この作品を見ながらうらやましい(?)と思ったのは、映画やニュースが膨大に使われているから。もちろん、著作権等クリアーしていると思うけど、その使用料って、どのくらいなんだろう。映画の始まりからは、単純にステロイド批判の映画かと思ったら、単純なステロイドたたきでは終わっていない。ステロイドを使うことには問題がない、という立場の人も多く出てくる。ベン・ジョンソン、カール・ルイスのインタビューも。この映画の縦軸は監督本人の家族の物語。そう言えば、僕は2002年にアメリカのマッチョ志向を揶揄した(つもりの)『マッチョ・ウォー』という、ラップPVもどきの映像を作ったこともあった、というのを思い出した。本作の途中でも、マッチョ志向を指摘する学者が出てくるけど、もう少しその辺を描いてくれたらもっと面白かったと思う。途中で少し疲れました。3本とも、実のところは分かりませんが、作り方はどこかテレビ的。(映画的、との違いは何?というのは長くなるので今日のところは省略。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:07:18

2011/1/5 水曜日

『クルード』

今日はUPLINKで開催中の”リアル未公開映画祭”で『クルード~アマゾンの原油流出パニック~』(監督:ジョー・バリンジャー)を見た。ジョー・バリンジャーの『メタリカ 真実の瞬間』はとても好きな作品なので気になっていたのだ。映画はエクアドルのアマゾン川流域でアメリカの石油企業エクソン(その後、シェブロン)が投棄した廃棄物のせいで起きている健康被害を追いかけたもの。映画を見ながら、ふと、水俣のことを思い出していた。もっとも、映画自体は住民らが起こした裁判を中心に進み、その中でも原告の弁護士(アメリカ人とエクアドル人)の獅子奮迅の活躍を、やや英雄的にテンポよく描き出している。後半になるにつれ、劇的なことが次々に起きるのは爽快ではある。もっとも、僕個人の好みとしては、もっとじっくりした作品のほうが好きではある。映画を見ながら、ふと、『科学者として』を作っていた時のことを思い出していた。こうした被害のある・なしをめぐって科学的論争が起きている時、どういうスタンスを取るにせよ、相手の言い分もじっくり検討しておかないと墓穴を掘ることになる。僕の場合も裁判資料と格闘したものだった。映画には現れなくても、地道な作業が裏にはある。(多分、本作でも。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:49:57

仕事始め

・・・と書いたが、事務所に行って年賀状の整理などを。

今日は父の命日だった。墓参りには行けなかった。今年、岡山に帰れるチャンスはあるだろうか。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:05:50

2011/1/3 月曜日

東京都現代美術館

通常なら、今日は月曜日と言うことで閉館しているはずだが、正月ということもあってだと思うが、東京都現代美術館が開いていたので行ってきた。多くの人にとって、交通が不便、と言われているが、僕の場合は錦糸町からバスで15分ほどなので、近い。トランスフォーメーション展、オランダのアート&デザイン展、常設展を見て、おなかいっぱい。ちゃんと調べずに行ったこともあって、得した気分になったのは、常設展でピピロッティ・リストの新作が見れたことと、全編を見て(聞いて)いなかった山川冬樹の作品を見れたこと。トランスフォーメーション展は、予想していたように映像作品が多かったが、比較的短い作品が多くてよかった。美術展を見に行って、展示映像で30分とか50分と表示されていると、困ってしまうから。(もっとも、マシュー・バーニーの「クレマスター3」は3時間らしいので、さすがに全編は見ませんでした。)多くの映像作品を見ながら、ふと気になったのは、映像を見せる環境はモニターにせよ、プロジェクターにせよ、性能が良くなったので、きれいな映像を見れることが多くなったけど、映像を映す(投影する)素材をもっと冒険してもいいんじゃないか、とも思う。スクリーンだけが正解ではないだろう。トランスフォーメーションからの連想で考えた次第。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:50:06

「天地明察」

昨年末に読んだ本だけど、めちゃくちゃ面白かったので年を越して書いておこう。読んだのは「天地明察」(冲方 丁著)。昨年の本屋大賞受賞作。いわゆる時代小説ではあるのだけど、チャンバラが出てくるわけではない。日本独自の暦を作ることに生涯をかけた男の物語。言わば学問をめぐる話だけど、その情熱が熱いし、学問そのものの面白さにも胸が熱くなるような傑作。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:04:04

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