2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/1/21 金曜日

藝大先端2011

今日は午後から、久しぶりにBankART NYKに行って、「藝大先端2011」を見た。この冬のシーズン、BankARTでは美術系の大学の卒展が定着したようだ。続けて通えば、かなりの数の卒展が見れる。僕は東京藝術大学 先端芸術表現科の卒業・修了制作展は毎年気になって見に行っている。今の大学の環境はよく分からないのだけど、これだけ広いBankART NYK全館を使える、というのはそうそうあることではないだろう。多くの学生のグループ展なので、いいと思う作品もあれば、首をかしげるものもあるのは、まぁ、当然。ただ全体的にちょっと気になったのは、さすがに洗練された作品は多いのだけど、無謀とも思えるような作品も見たかった、気もする。

久しぶりにお会いした池田さん、細渕さんにご挨拶。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:53:06

DOMMUNE

今夜は久しぶりにDOMMUNEに行った。坂口恭平さんの番組「都市型狩猟採集生活」の5か月ぶり、第5夜が行われたから聞きに行ってきたのだ。今日のゲストは建築家の藤村龍至さん。坂口さんが同世代の建築家の方と対談することがほとんどなかったので、ぜひ、聞きたかった。お互いの生育環境を話す中や、藤村さんの話の中にニュータウンの話が出てきてゾクっとした。というのも、僕が今作りたいと思っている映画は、僕が作ったドキュメンタリー映画『ニュータウン物語』で描けなかった、あえて触れなかった世界を描きたいと思っているからだ。お二人の性格はまるで対照的だし、向いてるベクトルはかなり違うのだけど、根っこにある部分に共通項があるので噛み合う部分がある話になったのだろう。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:30:55

2011/1/19 水曜日

『ソーシャル・ネットワーク』

何かと話題の『ソーシャル・ネットワーク』を見た。不思議な感触のする映画だった。僕はフェイスブックもやっていないし、こうしてブログらしきものを書きつつも、ネットを活用している人間でもないので、題材にはそれほど興味はなかった。唯一、監督のデヴィッド・フィンチャーに興味があった。かつての才気ばしったヴィジュアリストとしての外形はかなり抑えられつつつも、引きつけられる絵作りではあった。不思議だ、と思ったのは主人公がフェイスブックを作って、どんどん参加者が拡大していく、言ってしまえば「成功話」であるはずなのに、どこか冷めていて、画面が熱くなることもなく、むしろ寒々しいことだ。(凡庸な映画がやりがちな、「ネット上の熱狂」を描写しないことも成功していると思う。)同時に、主人公にも感情移入しづらい。それでも見続けられるのは、映画が冷徹に心の空洞を見つめているからではないだろうか。物質主義を強烈に批判していた『ファイトクラブ』と対極的な世界でありつつも、結局、ネット上のつながりもまたどこか空しい、そんな映画だと思う。映画の世界を象徴するような、トレント・レズナーの音楽がいい。特に、冒頭、リリカルかつ寂しいピアノの音の底に不気味なノイズが鳴っている曲が象徴的だ。もうひとつ、僕は最初、裁判の時制が分からず、少々混乱したのだが、この構造は僕が今考えている映画の構造と似た部分があるかもしれない。(蛇足だが、撮影をジェフ・クローネンウェスが担当しているのも感慨深い。彼は『ファイトクラブ』も担当しているが、前にも書いたけど『エイリアン3』で当初、彼の父であるジョーダン・クローネンウェスが撮影監督だったことをメイキングで知ってびっくりしたのだった。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:33:30

2011/1/18 火曜日

印刷・発送

いつも使っている、公共施設の印刷室がうまくとれたので、無事、バイオハザード予防市民センターのニュースレターを印刷。事務所にて、封筒入れ。発送。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:09:23

2011/1/17 月曜日

編集

今日はバイオハザード予防市民センターのニュースレターの編集をしていた。諸般の事情で原稿がうまく集まらず、急遽、2本、僕が原稿を書くことになった。なんとか体裁を整えて、一応の準備は出来た。明日、うまく印刷できればいいのだけど。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:43:48

2011/1/16 日曜日

撮影/てれれ@THE”ロック”食堂

今日も撮影。昨日、一区切り、みたいなことを書いたが、確かに大きく言えば一区切りではあるのだが、同じ場所であと2日ほど撮影になりそうだ。

撮影後、事務所にてバックアップ作業。

 夜、”てれれ@THE”ロック”食堂”に行く。焼きそばを食べながら、多彩な短編を見る。ある作品で、知った方が出てきてびっくり。いろんな話が出来て楽しかった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:44:18

2011/1/15 土曜日

撮影

約1か月ぶりの撮影。某テレビ局の取材も入っていたので、ペースが掴めず、少々苦戦しつつも、後半はなんとか持ち直した。最後のカットを撮っている時、最初に撮影した時と同じようなすがすがしさを感じてしまった。明日は、ひとまずの大きな区切りになりそうな予感。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:49:42

2011/1/14 金曜日

カメラチェック/原稿書き/会議

明日、久しぶりの撮影なので、念のためカメラをチェック。アホなことに操作を忘れている部分もあった。ああ、恐ろしい。その後、バイオ市民センターニュースレターの原稿書き。

夜、VIDEO ACT!の会議。次回のカタログのことや上映会のことなど。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:15:29

2011/1/13 木曜日

「踏み越えるドキュメンタリー」「シリーズ日本のドキュメンタリー5資料編」

ある時期から、ドキュメンタリー映画をめぐる文章を読むのが苦手になった。その理由はいくつかあるのだけど、ドキュメンタリー映画を作る実感とどこか遠いように思えたことだった、と思う。今年になってから、少し気持ちが変わって、2冊の本を買った。1つは「踏み越えるドキュメンタリー」。「日本映画は生きている」という、何やらすごいタイトルのシリーズの1冊。石坂健治さん(東京国際映画祭アジアの風部門プログラミング・ディレクター)の編集が秀逸で、実に幅広い観点からドキュメンタリー映画を考えることができる好著だと思う。(偶然ながら、先日、この本を買った次の日に石坂さんとばったりお会いしたのはびっくりした・・・。)次に、「シリーズ日本のドキュメンタリー5資料編」。上記のような怠慢で、1~4を読んでいないのだが、5を手に取って見て驚愕。映画だけではなく、テレビ、さらには市民ビデオまで約1000作品がびっしり収録されている。常々、ドキュメンタリー映画を調べるには、情報が集約されておらず、意外と苦労することが多かった。ところが、この本1冊あれば、かなりの部分がカバーできるだろう。大変な労作だと思う。ちなみに、僕の長編3作、個人名も記載されていてありがたい。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:51:36

2011/1/12 水曜日

『死なない子供、荒川修作』

気になっていた映画『死なない子供、荒川修作』をやっと見ることが出来た。内容をコピペすると、1960年代に芸術家として活躍し、その後、コーデノロジスト(哲学、芸術、科学を総合し、実践する者)としてニューヨークを拠点に活動を続けていた荒川修作のドキュメンタリー。ここに住むと人間は死ななくなるという荒川建造の“三鷹天命反転住宅”を通し、衝撃の生命論に迫る、という映画。僕は映画を見ながら違和感を感じていた。その感じは最後まで払しょくされなかった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:34:45

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