2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/2/18 木曜日

「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」

前著も興味深かった本の続編「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」(堤未果著)を読む。前著の後、サブプライムローン問題が派生し、大統領はオバマに変わった。本書ではオバマ後に何が変わらず、何が変わろうとしているかも射程に収めている。ルポとあるように、いろんな人の声を多く取材しているのがいい。惨憺たる話の最後に、オバマに期待した人々が、オバマが期待した政策を実行しないなら、彼を動かそうとしている様子が紹介されていて、かすかな希望を感じさせる。この国に必要なのもそういう行動かもしれない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:29:34

2010/2/17 水曜日

視聴者参加番組

視聴者が直接出る番組ではないけれど、好きなテレビ番組が2つ。一つは前にも書いたテレビ朝日のナニコレ珍百景。視聴者の投稿で成り立っているのはなかなかよく出来ているし、最近では珍しく、老若男女楽しめる番組だと思う。今日の放送では愛知県の古い映画館が出てたなあ。もう一つはNHKの着信御礼!ケータイ大喜利。最近のNHKのエンタメ路線は好きになれないけれど、この番組は例外。これだけ通信手段が発達してインタラクティブ性なんてことが言われても、番組に生かしている例は少ないと思う。この番組はお題に対して携帯電話で投稿する、という考えてみればシンプルなやり方をうまく生かしていると思う。驚くのは毎回30万本ほどの投稿を短時間でさばいていること。お笑い番組としてもよくできていると思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:41:21

2010/2/16 火曜日

「幽霊を捕まえようとした科学者たち」/「トンデモ超能力入門」

書名が気になっていた本が文庫化されたのを見つけたので読んでみた。その本は「幽霊を捕まえようとした科学者たち」。(デボラ・ブラム著)僕は読む前は、てっきり懐疑論的立場から心霊研究に取りつかれた科学者を揶揄する本かと思っていたら、随分違った。登場人物が多かったり、流れが悪かったりで、少々、読みにくかったのだが、貴重な本かもしれない。時代は19世紀終わりごろから20世紀初頭、科学が発展する中で降霊術もブームになる。本書は心霊現象を真面目に研究しようとした学者(哲学者などもいるので、邦題の科学者は正しくないと思う。原題は「GOHST  HUNTERS」)の群像劇、歴史になっている。正当な科学史ではほとんど触れられない歴史であると思う。同時に幽霊の実在を証明するという徒労も感じる。少し前に「トンデモ超能力入門」(皆神龍太郎、石井幹人著)を読んだが、こちらは対談本なのですぐ読める。この本が面白いのは、懐疑論者の皆神氏と超心理学(超能力の研究)の研究者・石井氏の対談になっているところ。いがみ合うのではなく、超心理学がどのように科学的方法にのっとって超能力の研究をしていて、現在、何が分かっているのかが語られていること。先の本と時代は違うが、心霊・超能力は胡散臭いものとして科学者からは馬鹿にされ、研究する人自体が少ないことが分かる。もっとも、無前提に信じ切っている自称・研究者は多いわけだけど。個人的には急速に進みつつある脳の研究が心霊にしろ超能力にしろ、新たな地平を拓いてくれるのかもしれない、とも思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:42:38

2010/2/15 月曜日

オーディオコメンタリー

いつ頃からかよく分かりませんが、DVD(Blu-ray)に製作者や出演者のオーディオコメンタリーが付くようになった。僕はあんまりコメンタリーが好きではなくて、聞いていないものも多々ある。もったいない、と思われるかもしれないが、あんまり舞台裏に興味がない、あるいは放っておいて欲しい、という気持ちもあったり。(メイキング本を読むことはあるけれど。それも特別な場合だろうなあ。)そんな僕だったが、急に、『ブレードランナー』(ファイナルカット、Blu-ray)のコメンタリーが気になったのだ。何せ、コメンタリーが3種類。監督だけではなく、脚本家・プロダクションデザイナーなどが別項収録されているので気になった。で、聞いてみた。(これだけで2時間×3)ぐだぐだな話が疲れるが、まあ、こんなものなのだろう。笑ったのはハンプトン・ファンチャー(最初の脚本家)とデビッド・ピープルズ(途中から加わった脚本家)の凸凹漫才のようなやりとりか。制作してから25年(発売時)も経つので、どちらがどのセリフを書いたか所々曖昧で、「俺は書かない」「いや、あんたが書いた」なんてもめている。この映画の場合はディープなファンが多いから、ファンの方が詳しかったりして。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:57:53

2010/2/14 日曜日

『インビクタスー負けざる者たちー』

今日はクリント・イーストウッド監督作『インビクタス―負けざる者たち―』を見た。イーストウッドはずっといい映画を作ってきたのはご承知のとおりですが、特に最近、立て続けに傑作を連発しているのはやはり驚くべきことです。今年80歳になるというのは信じられない・・。それにしても、この作品、ネルソン・マンデラ大統領、南アフリカでのラグビーワールドカップ、自国チームの優勝という、実話をもとにした話とは言え、ドラマチックな要素がいっぱい。だけれども、イーストウッドの演出は抑制されていて、一歩間違えば偉人伝+スポ根+ナショナリズムというベタベタな感動つるべ打ちになりそうなのに、いい意味で肩ひじ張らず、まっすぐに描いているのがよかった。こういう題材なら、つい力こぶが入って臭くなってしまいそうなのに。また、実物は知りませんが、モーガン・フリーマン演じる(まさに適役!)マンデラ大統領は偉大な人だと思うのですが、同時にユーモアもあってチャーミングなのも印象的。「赦し」が全体を貫くテーマになっているが、これは深くて重い。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:34:38

2010/2/13 土曜日

EARTH VISION 多摩

今日は午後から久しぶりに多摩センターのパルテノン多摩に行ってきた。僕の『ニュータウン物語』の上映応援や、『船、山にのぼる』では上映会を主催してくださった、<たえのは>の方々が関わっている、EARTH VISION多摩を見に行った。本祭のEARTH VISIONはもうじき開催されるが、多摩市でも映画を通して環境について考えよう、ということで始めて今年が6回目になるとか。最近、なかなか多摩方面に行けなくて、たえのはの方々にお会いするのは久しぶりだったのですが、みなさん元気そうで、こうして上映会が続いているのはいいなあ、と思った。今日は3本見た。まずはアカデミー賞をとったことでも話題になった、『つみきのいえ』。日本の短編アニメーション。手描きの映像が暖かくていい感じ。次に『映像詩 里山』。昨年劇場公開されたバージョンではなく、NHKスペシャルで放送されたバージョン。まあ、さすがNHKというか、嫉妬半分(?)で言えば、とんでもない特殊撮影をこれでもかというぐらいに使っていて、よく撮れてるなあと呆れつつ、そこまで必要か、とも思ってみたり。(もっと素朴な作品かと思ってました。)何せ、カブトムシの決闘が『マトリックス』ばりですから。もうひとつ、動植物を擬人化するのは好きではないので、擬人化した木のナレーションは嫌だった。もっとも、子供が見るには必要な工夫なのかも。(今日も子供がちょこちょこいました。)その後、ななやま緑地の会の相田幸一さんのお話。多摩ニュータウンに今も残る里山の話。規模は全然違うけど、僕の育ったニュータウンも山林を切り開いて造成されたので、興味深い話が多々あった。岡山の山陽団地の場合は、古墳を残す形で山林が残った。山陽団地の現状はよくわからないのだけど、多摩のななやま緑地の場合は下草刈りや間伐など丁寧な保全活動をされていることもよく分かった。休憩後、3本目に見たのは『サンゴが消える日』。これもテレビ番組だった。ニュースなどで時々、沖縄のサンゴ礁が危ない、という話は見聞きしていたはずだが、9割のサンゴ礁が死滅したと言われる海底の映像は衝撃的だった。この作品がいいのは、それでも、いや、だからこそサンゴを植え続けている金城浩二さんの姿を通して再生への希望を描き出している点だ。さすが、琉球朝日放送の作品。他にも上映作があったのだが、所要があったので帰宅。<たえのは>は「多摩映画好き、飲んで話そう会」の略なので、飲んで話せなかったのは残念だったけど、また次の機会もあるでしょう。

未分類 — text by 本田孝義 @ 20:56:20

2010/2/12 金曜日

藤本幸久監督

僕は作業場・倉庫・事務所として6畳一間、トイレ共同、風呂なしという部屋を東中野に借りている。当然、家賃もかかるので何度かたたもうかと思ったこともあるが、ずるずると借り続けてはいる。もちろん、あると助かってはいるのですが。その事務所に今、ドキュメンタリー映画の監督・藤本幸久さんが滞在中。藤本さんは北海道在住で、この3月末から2本の新作を東京で公開するに当たり、宣伝活動のための拠点を探しておられて、以前にも一度、事務所をお貸ししたことがあったこともあって、今回も使ってもらうことになった。映画は『アメリカ―戦争する国の人々』(ポレポレ東中野、3月20日から)『ONE SHOT ONE KILL』(アップリンク、4月10日から)の2本。前者はなんと8時間14分の超大作。僕が見た長時間映画としては『ショア』(9時間)、『鉄西区』(9時間5分)『百代の過客』(9時間25分)があるが、それらに次ぐ長さ。両作品ともまだ未見だが、これから試写が始まるので見たいと思っている。藤本監督一人で孤軍奮闘されているようなので、上映が成功してほしい、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:54:48

2010/2/11 木曜日

〔体験アート展〕握れないけど触れた時

今日は午後から津田塾大学の「〔体験アート展〕握れないけど触れた時-私たちの出会った関西の市民メディア-」に行ってきた。どういう展示か説明するのは、なかなか難しいのだが、学生たちが関西でのフィールドワークを「発表」という形にしたもの。映像作家で津田塾で教えている、坂上香さんから今回の発表の経緯などを聞きよく分かった。会場では、デザイナーの高木さんに久しぶりに会った。その後、今日、講師をされていたてれれ代表の下ノ坊修子さんと打ち合わせ。(というか雑談?相談?)少々、真面目な話をしすぎたかな、とも思いつつ、話せてよかったかとも思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:31:43

「サクリファイス」

「サクリファイス」と書けば、映画ファンはタルコフスキーを思うのだろうが、また小説の話。「サクリファイス」(近藤史恵著)。これまた最近文庫になったので読んでみた次第。簡単にいえばロードレースの話。僕はほとんど知らない世界だったので、団体競技としてのロードレース、そこでのアシストの走りなど青春小説としても面白い。後半、ミステリーの要素が入ってきて、つい一気読み。読後は衝撃と感動があったのですが、一日経つと、ちょっと大げさかな、とも思ったり。なんとなく映画になりそう、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:20:43

2010/2/9 火曜日

「果断ー隠蔽捜査2」

しばらくは小説は読まなくていいや、と思っていたのだが、読みたかった本が文庫になったのでつい手に取ってしまった。読んだのは「果断―隠蔽捜査2」(今野敏著)。世の中にいったいいくら警察小説があるんだ、というぐらいいっぱいありますが、僕は特に好きなわけでもないのに意外と読んでいる気がする。隠蔽捜査シリーズがユニークなのは、とかく悪者として描かれる警察庁キャリアが主人公なところ。本作では、前作の最後に左遷された竜崎伸也警視長が大森警察署長になって、立てこもり事件に遭遇する。合理性を重視する数々の発言・行動がかっこいい。ただ、最後の方で事件の真相が分かるあたりは少々急ぎすぎかな、という気がした。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:50:39

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