2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2009/12/3 木曜日

「河口龍夫展」/VIDEO ACT!会議

ふと時間ができたので、国立近代美術館で開催中の「河口龍夫展 言葉・時間・生命」を見に行った。初期の作品の物質性を感じさせる作品、近年の種子を鉛に封じ込めた作品など興味深かった。特に、種子を鉛に封じ込めた作品群は、放射能を防ぐという点からは未来へのつながりを感じつつ、目の前にある作品は、よく目をこらさないと種子が封じ込められていることを見逃しそうなささやかさと鉛の物質性が現在を瞬間冷凍したような不思議な感覚を覚える。最近の作品は、新作「時の航海」もそうだが、鉛に封じられた種子がさらに芽吹こうとする躍動感を獲得していて、不思議な生命感も持っている。その後、常設展の名画の数々も鑑賞。

夜、VIDEO ACT!会議。次回、2月の上映会の候補作などを検討。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:29:08