2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2009/4/10 金曜日

平和のためのコンサート

今日も頭痛がしていたが、少し休んでいると落ち着いた。だから、昨日書けなかった原稿を書こうとパソコンに向かう。

書いていたのは”平和のためのコンサート”の当日配布するプログラムの挨拶文。コンサートは6月20日なのでまだまだ期日はあるのだけど、執筆を頼まれていたので、早く書いておきたかった。このコンサート、会場を大きなホールに移してから、この5年ほど僕が舞台監督をやっている。(進行役のようなものですが。)挨拶文を早く書きたかったのは理由があって、先日、4月5日のオバマ大統領がプラハで行なった「核廃絶」を目指す演説を引用したかったからだ。まだ新鮮で忘れないうちに、と。この日は日本では北朝鮮のロケットのことでヒステリックになっていて、オバマ大統領の歴史的な演説に対する反応が鈍かった。今日、原稿を書くためにあらためて全文を読んだけど、やはり画期的な演説だと思う。だから、平和のためのコンサートにはふさわしいと思ったのだ。特に今年は、広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさんの講演もあるので。

・・・といいながら、いざ書いてみると四苦八苦。それでもなんとかまとめたつもりでは、ある。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:38:18

2009/4/9 木曜日

頭痛

昨晩からどうも頭が痛かったのだが、朝起きても頭痛がする。今日はある原稿を書こうと思っていたのだけど、こういう状態で書いてもろくな文章にならないから、延期。少々無理をして、事務所に行く。

頭痛もち、というわけではないと思うのだけど、時々、頭痛がある。そういう時は大体気が緩んでいる時のような気がする。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:12:09

2009/4/8 水曜日

打ち合わせ

夜、久しぶりに横浜に出かけて、イセザキ映像祭の反省会&今後の打ち合わせ。まだまだ紆余曲折はあると思うけど、秋に再び開催する方向で、これから企画を練っていく、ことになりそうです。僕自身もいくつかやりたいことがあるので、また関わっていくことになるでしょう。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:53:36

2009/4/7 火曜日

会報印刷・発送

パソコンのプリンターの調子がおかしかったので、思い切ってインクを全部変えてみた。というのも、ケチって少し安いインクを入れていたのだが、どうも純正品でないことが原因のように思われたからだ。慌てて純正品のインクを買って入れ替えて印刷してみたところ、あっさり問題解決。なんの問題もなくきれいに印刷できた。やはりインクは純正品でないといけない、ということだろうか。

プリントアウトや宛名印刷も出来たので、某所でバイオハザード予防市民センターの会報を100部印刷。事務所に行って、封筒入れ作業をした後、メール便で発送。とりあえず、やらなければいけないことが片付いてほっとする。

新宿のタワーレコードをぶらっとのぞく。あれこれ視聴したあげく、結局、昔買った(レコードでしか持っていなかった・・・今やとても昔の話に聞こえる・・・)ものがCD再発になったので買う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:11:30

2009/4/6 月曜日

会報

発行を先延ばしにした、バイオハザード予防市民センターの会報。原稿が揃ったので、校正・編集。プリントアウトしようと思ったら、プリンターの調子がおかしい。明日、もう一度トライしよう。明日、印刷・発送予定だったのだけど、このトラブルでどうなるか・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:27:31

2009/4/5 日曜日

お休み

桜が満開だというのに、北朝鮮のロケットで大騒ぎ(誰が?)しているのに、僕はグーたらと自宅でお休み。読書。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:47:04

2009/4/4 土曜日

『東京暗黒街・竹の家』

まさかこういう日が来るとは思わなかった。サミュエル・フラー監督の『東京暗黒街・竹の家』のDVDが日本でも発売されたのである。僕にとってはいろんな意味で思い出深い映画なので、少し昔話を書いておこう。

僕が行っていた法政大学には、シアターゼロという自主上映団体があり、僕も加わっていた。ここでは、なかなか評価されていなかった映画をアメリカから買って自主上映をしていた。昔、個人視聴用に多くの映画の16mmフィルムがアメリカで販売されており、アメリカのコレクターから売りに出されたフィルムを輸入していた日本の会社から買っていたわけだ。もともとが個人視聴用だから、正規の興行ではなく、あくまでも自主上映。そんな中で、僕が入る前には「国辱映画祭」と名づけて、サミュエル・フラー監督作の『クリムゾン・キモノ』も上映していた。僕が入ってからは、ジョセフ・スタンバーグ監督の『アナタハン』を上映した。その後、念願だったサミュエル・フラー監督の『東京暗黒街・竹の家』のフィルムを入手できた。無謀にも、ちゃんと日本語字幕をつけて自主上映した。もっとも、僕はなにやらよく分からず、サミュエル・フラーのこともよく知らず、上映していたように思う。それからしばらくたって、1992年に香港国際映画祭で李香蘭のレトロスペクティブが開催されることになり、シャーリー山口の名で出演している『東京暗黒街・竹の家』も上映候補になっていた。しかしながら、FOXからはフィルムを借りることが出来なかったとかで、とある著名な方から我らがシアターゼロにフィルムを貸してほしい、との連絡があった。今から思えばだだをこねたようなものだが、単純にフィルムを送って何かトラブルになると嫌だった(例えばフィルムが没収されるとか)ので、自分たちでフィルムを運ぶことにしてくれれば貸す、という話になった。そこで、僕が運び屋よろしく、フィルムを持って香港に行ったのです。その時がはじめての海外旅行でもありました。その2年前、1990年にはサミュエル・フラー映画祭が大々的に開催され、本人も35年ぶり(ということは『竹の家』撮影以来!)に来日。僕も本人を見ましたが、かっこいい不良爺のインパクトも忘れられません。(僕の記憶に間違いがなければ、この映画祭でも『竹の家』はシアターゼロのフィルムを使ったはず。)ただ、残念ながらシアターゼロの16mmフィルムはスタンダードで、シネスコ撮影でも知られるこの作品の本当の魅力は僕も分からずじまいでした。

そのシネスコ画面がたっぷり楽しめるのが今回のDVD。あらためて、シンプルながら切れのいい演出が堪能できる。トンデモ日本、なんて語られることの多い映画ですが、まあ、そういうとこは笑って、戦後10年の東京が撮られていることのほうが今や貴重。個人的には、学生時代は気が付きませんでしたが、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルが一瞬映るのが、建築史的には貴重だ、と思った次第。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:29:38

2009/4/3 金曜日

「ヴィデオを待ちながら」

すっかり遊びほうけている今日この頃。今日は、国立近代美術館で開催中の「ヴィデオを待ちながら 映像、60年代から今日へ」を見に行った。実は僕は、映像に関わる仕事をしながら、映像系の展覧会は苦手だ。展示の仕方にもよると思うのだが、どう映像と向き合えばいいか分からないことが多いからだ。また、偏見であることを承知で言えば、いわゆる実験映画も苦手。だから、この展覧会もしんどいかもしれないな、と思いつつ、こういう展覧会もそうそうないから恐る恐る見に行った。ところが、この展覧会は十分、楽しめた。前半、映像そのものに自己言及するかのような、あるいはコンセプチュアル・アートのような映像が多い。見ながら、まるで”一発芸”みたいだ、と思っていた。一発芸、という言葉が悪ければ、素朴なワンアイディアを愚直に実行してみた、という趣。コンセプチュアル・アートって苦手なのだが(能書きがうっとうしい・・・)、今日、映像を見ながら考えたのは、作者のひょんな思い付きを後づけで、作家本人、あるいは評論家などが意味づけしたものも意外と多いんじゃないか、ということ。(もちろん、作家本人がなにやら難しいことを考えて作ったものもあるでしょうが・・。)自己と他者、作者と観客などなど深く考えればいろんなことが語れるが、展示されている映像は、見方を変えれば、意外とばかばかしかったりする。だから、難しく考えず、「あほなことやってるなあ」と突っ込みを入れながら見るのも面白いんじゃないか、と思った。後半になってくると、じっくり見たいものが増えてきて、ついつい長い時間見てしまった。僕が好きだったのは、ビル・ヴィオラ、ポール・ファイファーの美しい作品。後者はひたすら太陽が映っているだけだが、日の出と日の入りが合成された映像は美しい。また、ペーター・フィシュリ+ダヴィッド・ヴァイスの「事の次第」という作品は、多少大掛かりな(何せ火がいっぱい使われている)「ピタゴラスイッチ」みたい。つい、見てしまった。最後のコーナー”サイト”はとりわけ僕が気になったコーナー。アースワーク、あるいはサイトスペシフィックなアートというのは『船、山にのぼる』と密接に関わる話。どの作品も興味深かった。ロバート・スミッソンの「スパイラル・ジェッティ」は、アースワークの代名詞的な作品としてよく語られるけど、映像を見たのは初めて。映像作品としてはそれほど面白いとは思わなかったが、ラストの空撮はやっぱり美しい。手前味噌になるが、『船、山にのぼる』を作っておいてよかった、と思った次第。

気が付いたら、随分時間が経っていた。いい展覧会だと思います。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:37:36

2009/4/2 木曜日

『バオバブの記憶』/『荒木栄の歌が聞こえる』

今日は『バオバブの記憶』というドキュメンタリー映画を見た。本橋成一監督。こういう映画の感想は書きにくい。いい映画だと思います。けど、僕には合わなかった、という書き方が一番近いでしょうか。近年、フィルムで撮られたドキュメンタリー映画はほとんどなく、そういう意味ではフィルムで丁寧に撮られたこの作品は間違いなくいい映画。だけれども、劇映画でもドキュメンタリー映画でも、見ながら、あるいは見終わった時に目を通って心の奥底に何かの像を結ぶものが見た人にとって面白い映画になるのだろう。僕は今回、そうした像が結ばれることはなかった。

書いていなかったのだが、数日前には『荒木栄の歌が聞こえる』というドキュメンタリー映画を見た。港健二郎監督。僕が初めて「荒木栄」のことを知ったのは、この映画にも映っている、ソウルフラワー・モノノケサミットが歌った「がんばろう」だった。その後、同じ港監督の『労働者作曲家・荒木栄』というビデオを見たのだった。そして今回の映画を見ながら思っていたのは、なぜ、うたごえ運動は継承されなかったのかということと(今でもうたごえがあることは知っているのですが、若者には継承されていない、というイメージがある)、今、運動の中で歌われる歌があるだろうか、ということ。前者は運動の思想史的な変遷からも考える必要があるだろう。後者は、僕は、運動の中で歌われる歌がない・多くない、というのは決して悪いことではない、と思った。僕はどうも「皆で歌いましょう」というのが苦手だ。だから、60年前後のうたごえ運動の映像を見ていても、それほど感慨はない。しかしながら、僕は、荒木栄が作った歌はいいなあ、とあらためて思っていたのだ。映画の中で大工さんが「運動の中から歌が生まれたのだ」ということを言っていて、いい言葉だな、と思った。荒木栄って誰?と思う人にこそ見て欲しい映画だと思った。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:05:47

2009/4/1 水曜日

「レッドムーン・ショック」

「レッドムーン・ショック スプートニクと宇宙時代のはじまり」という、ノンフィクションを読み終わった。長めの本だとは思うが、飽きることはなかった。いわゆる、”スプートニク・ショック”の裏話・人間ドラマを克明に描いている。読んで興味深かったのは、スプートニクも大陸間弾道弾(ICBM)の開発過程で、偶然のように生まれたものだということ。宇宙開発は「科学」か「軍事」か、いつも問題になるわけだけど、始まりから「軍事」だったわけだ。たまたま読書中、世間で大騒ぎをしているのは、北朝鮮のテポドンで、「衛星」か「ミサイル」かが話題になっているわけですが、「ロケット」としては大きな違いはない。また、この本で面白かったのは、アメリカもほとんど宇宙開発に関心がなかったこと。だからこそ、”スプートニク・ショック”が大きかったわけですが。こうした本が描かれるのも、ソビエト連邦がなくなって、いろんな資料が出てくるようになったからだろう。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:52:47

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