2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2011/12/8 木曜日

『新少林寺』

最近、どうも情緒不安定なのである。そんな時はすかっとした映画を見たいものだ。などど思って『新少林寺』を見た。カンフー映画ではあるのだが、意外とストーリーもしっかりしていて、ドラマとしても見せてくれる。時代は、1912年。まさに中国が辛亥革命後で国内が大混乱の時代。各々の軍閥が勝手に覇権を争っている構図は、ほとんど日本の戦国時代みたいだ。そんな中、非道な将軍が部下の反乱にあい、子どもも殺され、少林寺にたどりつき、これまでの非道を反省して出家。そう、本作では武道の総本山的な部分だけではなく、禅寺としての側面もきちんと描いているのだ。主人公を演じる、アンディ・ラウがいい。そして、小さいけれど大切な役にジャッキー・チェンが。彼の温かみをうまく生かしたキャスティング。もちろん、カンフーアクションもそれなりにあるのだが、それを目当てしたファンには少し物足りないかも。(僕は全然そんなことはありませんでした。)そして、特筆すべきはラストの大爆破!外国人が少林寺を砲撃し寺が吹っ飛ぶ。この大盤振る舞いがすごい。少林寺のセット自体が重厚でしっかりしたものだが、惜しげもなく(まあ、セットは撮影後解体されるのが宿命とはいえ)ぶっ壊される。そして、驚嘆すべきはカンフー大アクションがあちこちで繰り広げられているすぐそばで爆発が起こるのだ。こんなシーン、いままで見たことがない。そして、あまりにも崇高過ぎて唖然とするラストシーン。堪能しました。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:29:58