2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2010/11/9 火曜日

「甘粕正彦 乱心の荒野」

単行本で出ていた時にも気になっていたのだけど、結局読まなかったのだが、文庫本で出たので「甘粕正彦 乱心の荒野」(佐野眞一著)を読んだ。甘粕正彦と言えば、大杉栄らを殺害した、極悪人というイメージが強いが、著者ははたして本当にそうか、という疑問を解き明かしていく。著者の結論から言えば、本当は組織的な命令があった上で行われたことということになり、甘粕はスケープゴートにされた、ということだそうだ。そして、罪を背負ったことが、後年の満洲国での複雑な活動に影を落としていく。多くの資料、多くの関係者に丁寧な取材をして人物像を浮かび上がらせているのは労作と思うのだが、話の運び方にやや読みにくさがあった。また、他の本を読めばいいことなのだが、もう少し満映時代のことを読みたかった、という気がしないでもない。それにしても、甘粕が青酸カリを飲んで自決したのを見つけたのが、かの内田吐夢監督なのだ。(内田吐夢監督は満映に入ったが、映画は1本も撮らなかった。けれども、その後、長らく中国に留まり中国人に映画指導をしていたらしいのだが、詳しい活動内容ははっきりしていない。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:16:30

上映会のご案内

今日、たまたま知り合いの方々から上映会の案内が届きましたので、ここでもお知らせいたします。お時間がありましたら、お出かけください。

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 メイシネマ上映会’10秋
―時代(とき)をひらく2つのドキュメンタリーを観る―
11月23日(祝)
12:30~
『賢治の学校 宮澤憲治の教え子たち その4「イギリス海岸」』
制作:鳥山敏子 構成:四宮鉄男 (1999年/88分)
教え子たちをどこにでも連れていった宮沢先生。北上川の泥岩が川面から出ている岸辺を「イギリス海岸」と名付けました。その川底から露出した泥岩の中に残るクルミや牛の蹄痕などの化石採り。農業実習後に生徒たちとイギリス海岸で水泳。海水浴にいけない生徒たちは大喜び。しかし危険なことも。そんな宮沢先生が、イギリス海岸にきた大学の先生に地質の事を教えているのを見て、生徒たちは先生に尊敬の念を抱いたのです。

15:00~
『ショージとタカオ』
構成・撮影・編集:井手洋子/音楽:寺嶋琢也/整音・久保田幸雄 (2010/158分)
桜井ショージ63歳、職業、建設作業員。杉山タカオ64歳、職業、造園業。ショージは背が低く、タカオは身長180センチの大男。ショージはおしゃべりがうまく、タカオは話ベタ。何かにつけて二人は対照的。二人はライバル。そして共通点は、ごく普通のおじさん……? いや違う。普通のおじさんになりたかったのに、なれなかった。
この映画は、「布川事件」と呼ばれる強盗殺人事件の犯人とされた二人が、獄中から無罪を訴え続け、28年間も囚われの身となり、仮出所した14年前から社会に復帰するためにエネルギッシュに、失われた時間を取り戻そうとするかのような日々を記録したものです。

※各回上映後、ゲストによるショートトークあり。

場所:小岩コミュニティホール(JR小岩駅下車南口サンロード徒歩10分、小岩図書館2F)
https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/toshow/introduction/html/koiwa.html
料金:1本:1000円、2本:2000円(当日券のみ)高校生以下半額
主催:メイシネマ上映会
問合せ:03-3659-0179

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シネクラブ・のだ名画を上映する会
2010年野田市文化祭参加
ドキュメンタリー映画会及びシンポジウム
2010年11月27日(土)  
12時~
『チーズとうじ虫』(2005年)  加藤治代監督        
2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭小川伸介賞・批評家連盟賞
2005年ナント三大陸映画祭グランプリ
~ 余命わずかな母と祖母の日常を撮影したドキュメンタリー~
【『チーズとうじ虫』公式HP】
http://chee-uji.com/

14時~ 
『映画の都ふたたび』(2007年)  飯塚俊男監督 (当日、監督挨拶あります。)
民営化で揺れる山形国際ドキュメンタリー映画祭 
~映画祭を支える人々の葛藤の物語~
【飯塚俊男の全仕事】
http://homepage3.nifty.com/cineamr/index.html                          
15時~
「映画とは何か」のシンポジウム
テレビと映画の違いなど

【場所】千葉県野田市・中央公民館講堂(東武野田線愛宕駅下車徒歩15分)
【参加費】 前売り一般1300円(当日1500円)/高校生以下700円(当日1000円)
【連絡先】シネマクラブのだ 山崎まで
        TEL/FAX : 04-7127-2314
         E-mail : surobaku829■live.jp (■は@に変換してください)

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:00:07

2010/11/7 日曜日

花畑大鷲神社

今日は酉の市ということで、花畑大鷲神社に行ってきた。今では浅草の酉の市が有名だけど、こちらが元祖だそうな。商売繁盛の神様、ということで開運熊手を買う。商売繁盛、と行けばいいけど。(って、何の商売だ?)

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:57:08

結局、家に居ることに・・・

昨晩、突如、岡山に行こう、という気になったのだが、諸々の条件がうまく噛み合わず。他にもちょっとスケジュールが合わないことなどがあったりして、結局、今日は家にいることに・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:20:41

2010/11/6 土曜日

武田薬品湘南研究所

今日はバイオハザード予防市民センターの幹事3名の方々と現在建設中の武田薬品湘南研究所の現地視察に行ってきた。視察、と言っても外から見ただけですが。実物を見ると、百聞は一見にしかず、その巨大さにど肝を抜かれた。きちんと調べたわけではないが、多分、日本で一番大きなバイオ施設になるだろう。当然、周辺住民の方々の中には不安が広がっている。詳細は省きますが、武田問題対策連絡会の方々と意見交換。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:03:13

2010/11/4 木曜日

スポーツ中継の栄枯盛衰

今日は野球の日本シリーズ第5戦があった。僕の記憶に間違いがなければ、5戦のうち地上波で放送されたのは2戦のみ。こんなことは初めてだろう。子供の頃は野球中継を見ていた父の横で、なんで野球ばっかり放送するんだ、なんて思っていたもんだが、さすがに最高峰の戦いであるはずの日本シリーズがこういう状態だとちと寂しい。(放送権上の複雑な事情があったことは知っていますが。)僕は特定の好きな球団はないけど、野球は好きだ、と思う。また、最近、「流血の魔術第2幕」を読んだのだけど、プロレスの衰退に関しても色々思うところがあった。もっとも、本書(および前書)を読んだ人なら、「プロレスはスポーツじゃなくて、ショーでしょ」ということになるので、野球と同列には出来ないのだけど。いずれにしても、スポーツの世界にも栄枯盛衰がある、ということなんだろうなぁ、とは思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:24:25

2010/11/3 水曜日

『ヘブンズストーリー』

今日はやっと(今週末で上映終了)『ヘブンズストーリー』(瀬々敬久監督)を見に行くことが出来た。上映時間4時間38分、の大長編。途中、休憩が10分はいる。その4時間38分が全く長く感じないのは驚異的だ。大体、どんな映画でもだれる、ということはあるものだが、張りつめた緊張感と物語の展開から一時も目を離せない。物語は全9章からなっていて、それらが有機的につながっている。話は簡単には要約出来ないけれど、大筋を書くと一家が殺され生き残った者たちが出会い、犯人が出会い復讐の先に何があるのかを描く。役者の方々の演技が素晴らしいし、撮影もいい。今作が「風景」の映画だとすれば、その風景は「団地」。新しい団地もあれば、閉山した鉱山の団地もある。あんまりうまく書けないのだけど、僕は傑作だと思った。久しぶりに映画らしい映画を見た、という充実した気分になった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:43:59

2010/11/2 火曜日

作業

日中、事務所にて諸々の作業。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:14:25

2010/11/1 月曜日

『ここにおるんじゃけぇ』劇場公開!

うっかりして書くのを忘れていましたが、知人の下之坊修子さんのドキュメンタリー映画が昨週末から広島・横川シネマで公開されています。今週いっぱいしかありませんが、いい映画ですので、中国地方の方、ぜひ、足をお運びください。

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 『ここにおるんじゃけぇ』劇場公開!

2010年/日本/DV/カラー/97分
監督/下之坊修子 制作/映像発信てれれ
編集/岡崎まゆみ 撮影/下之坊修子・神吉良輔・岡崎まゆみ 音楽/高玉要・大谷隆
http://www.terere.jp/kokonioru.htm

<概要>
佐々木千津子さんは生後1週間で脳性マヒになった。
20才の頃、コバルト照射による強制不妊手術を受けさせられた。
今、後遺症に悩みながらネコと一緒に24時間介護を受け自立生活している。
家族に囲まれて成長していった子ども時代。
姉の結婚問題から施設入所を決意。
そのため強制不妊手術を受けさせられた。
しかし施設の生活は満足できず、障害者を支援する団体、広島青い芝の会に出会い自立していく。
持って生まれた前向きな行動力を発揮。
日常生活は自由奔放。
60才を越えた今、
髪の毛をショッキングピンクに染め、ジーパンをはき、広島球場へ何回も通う。
一方、体調はだんだん悪くなり、最近では声も出なくなり、体も動かなくなってきている。
しかし、それだからこそよけいに短い言葉で的確に周りの人たちや介助者とコミュニケーションをとり、人間関係を築いている。
時々引きこもりながら落ち込みながら、
それでも行動したい、生きたい、やりたいことがあるという強い意思を持っている。
そんな佐々木千津子さんが「ここにおる」という日常を追ったドキュメンタリーである。

★2010年10月30日(土)~11月5日(金) 連日10:30~(モーニング上映) 場所:横川シネマ 
   広島県広島市西区横川町3-1-12 横川商店街ビルA棟1階
   Tel&Fax:082-231-1001
   メールアドレス:cinema-st@mx41.tiki.ne.jp
料金:予約 1,300円 当日一般 1,700円 学生 1,500円 シニア・高校生以下 1,000円

★2010年11月13日(土)~19日(金)連日10:30~(モーニング上映)
場所:第七藝術劇場 http://www.nanagei.com/
   大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F
   Tel:06-6302-2073
料金:一般・専門・大学生1,300円 中・高・シニア1,000円

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:04:05

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