2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2008/5/6 火曜日

メイシネマ3日目

メイシネマ祭08も今日が最終日。映写のお手伝いもあって、1本目から行く。

亡くなられた渡辺哲也監督追悼の2本。『牧野富太郎と「牧野日本植物図鑑』は以前、見たことがあったのだけど、今回再見して、美術映画としても面白いことを発見。何せ、植物図鑑の図が素晴らしいのだ。『四季 穂高』は別の映画と勘違いしていて、見てよかった。とにかく美しい映像と音楽でつづる映像詩。穂高だけでここまで美しい映像を撮った撮影に脱帽。

その次が、『船、山にのぼる』上映。大勢の人が見に来てくれてよかった。加えて、僕より年上の監督・カメラマンが何人もいて、ちょっと緊張感も。上映後、短いトークと質疑応答。ロビーで何人かと話をしていると、福岡から来た方もいてびっくり。とにかく、メイシネマで上映してもらえたことは僕の名誉。

3本目が渋谷昶子監督 『サッチャン 作曲家・大中恩の世界』。サッチャンとはもちろん、有名な童謡だけど、作曲家のことなど全然知らなかった。とても魅力的な方で、作られる合唱曲もなじみ易く、フランス的なエスプリが漂うような感じもする。僕は、ワイド画面って、インタビューには向かないと思っているのだけど、さすがに合唱団が並んだ絵はワイドならでは。渋谷監督の『兼子』もよかったなあ。(ちなみに、デビュー作も見たことがあって、これもおもしろかった。)

4本目は小池征人監督『いのちの作法』。まあ、とにかくいろんな要素が一杯詰まっていて、簡単に感想を書くことが出来ない。介護のこと、障害者のこと、福祉のことなどが「いのち」をキーワードにつながっていく。岩手県西和賀町が舞台。

それにしても3日間、多くの人が来場していた。かなり前には数人しかいない作品などもあって、もう、続かないんじゃないかと思ったこともあったけど、最近は定着してきたような気がする。それから、あらためて思ったのだけど、これだけ毎年、日本でドキュメンタリーの新作がちゃんと作られているんだな、ということを確認できる。僕も刺激を受ける。

上映後、打ち上げ。いろんな方といろんな話をした、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:01:56

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