2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2012/1/23 月曜日

作業/記者会見視聴

昨年10月、横浜の新・港村で開催したVIDEO ACT!の上映会で公募した「3・11」をテーマにしたオムニバスビデオ。3月頭には実費(1000円を予定)で頒布を開始するために、今日はそのDVDを30枚分焼いていた。思っていたより早く作業が終わったので早めに帰宅。18:00からの『イエロー・ケーキ』のヨアヒム・チルナー監督の記者会見をネットで見る。冒頭、土井淑平さんが人形峠のウラン残土問題を語っていた。僕は土井さんと小出裕章さん共著「人形峠ウラン鉱害裁判―核のゴミのあと始末を求めて 」を読んでいる。と同時に、人形峠は岡山県と鳥取県の境にあり、子どものころから父にその存在を聞かされてきた場所だ。日本で原発を導入した際に、日本中でウラン採掘が試みられ、人形峠でウラン鉱脈が見つかり沸き立ったのだが、それほど性質がいいものではなかったので、しばらくして閉山。だが、大量に残された残土は放射線を出し続けていたのだ。日本で原発の話をする時に、現在、日本でウラン採掘がおこなわれていないのでなかなか採掘のことまでは想像が及ばないのだけど、ウランを採掘する採掘場では確実に被曝労働がある。そして、短い期間しか操業していなかった人形峠ですら膨大な放射能残土の問題が残り続けていたのだから、世界のウラン鉱山がどういう状態か、映画『イエロー・ケーキ』に描かれている。昨年、『100000年後の安全』がヒットしたけど、(←この映画は言わば核の出口の問題だった)こちらの映画(こちらは核の入り口の問題)も見てほしいと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:59:02

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