2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2010/10/9 土曜日

日本文化デザイン会議2010アートプロジェクトwith北本ビタミン

今日は午前中から”日本文化デザイン会議2010アートプロジェクトwith北本ビタミン”という、名前だけ書くと何とも長いイベントに行ってきた。僕自身、埼玉県北本市に行くのは初めて。まずは11:00~のパネルディスカッション「リノベーションの新時代―再生建築の可能性はどこに向かうのか?」を聞きたい、と思ったのだ。雨が降る中、時間ぎりぎりについて会場に向かうと、ラーメン屋の2階に車座、というラフな感じでちょっとびっくり。あさって、ユーロスペースで対談することになっている、五十嵐太郎さんにご挨拶。今回の企画で行われたリノベーションの話はいずれも具体的な話だったので興味深かった。街をどう読み解くか、というのは面白いものです。今回のイベントは大きく言って3つの会場に分かれている。今夏の瀬戸内の島と同様に、レンタサイクルで回ろうと思っていたのだけど、さすがの雨で断念。路線バスで北本団地へ。団地の広場には漁船が。まるで「船、団地にのぼる」?この船の謎は、空き店舗で展開中の「はみだし探検隊」をのぞくと分かる。この探検隊は団地内の小学生・中学生が中心のグループ。子供たちの自由な発想で考えられた様々なプランが楽しい。それらの中で無人島に船で行くプロジェクトを本気で実行するのだとか。先の船はそのための船だったのだ。少し先の空き店舗では「リビングルーム」と題してアーティストの北澤潤さんが団地内の人との出会いから家具などを集めてきた部屋が出来ている。小さな小物にいたるまで、人々との記憶が染みついているようで妙に落ち着く。子供たちも遊びに来ていてにぎやか。再びバスに乗って、駅まで戻る。まちづくりキャラバンをのぞく。駅前の改修計画があるそうで、アトリエワン設計、と聞いた。駅の東側で目的地に行くまでに路に迷う。簡易地図と実際はやはり違うもんだ。元氷屋で西尾美也さんの「Peaple’s House」を見る。古着のパッチワークで再生された服や各地でのプロジェクト写真。ここからさらに15分ほど歩いて「筋トレハウジング」なる、名だけ聞くとなんだか意味不明な場所へ行く。ORERAという大学生のグループが企画しているのは、空家の一軒家を皆で持ち上げよう、というアホな(この場合ほめ言葉です、念のため)企画。勢いで思いついたとしても、実現するのは大変そうなのは想像に難くない。実際に持ち上げるのはあさって午前中のようだけど、僕は行けないので実際の現場を見て見たかったのだ。多くの人が持ち上げられるように、家には何本もの担ぎ棒(?)が貫通。基礎部分とも切り離し、内部の壁も取られている模様。はたして持ちあがるのか、どこかで報告を見たいものだ。本当はもうひとつパネルディスカッションを聞きたかったのだけど、予想以上に時間がかかってしまって、半分ほど終わっていたので、そのまま帰ることにした。森エリアには今日は行かなかったのだけど、明日の夜はそこで「船、山にのぼる」の上映があるので、明日行くことにする。それにしても、雨がなぁ。雨が降らなければいい雰囲気の上映になりそうなのに・・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:58:07

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