2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2010/7/4 日曜日

地デジに向けて

今日、午後5時59分から1分間、全国一斉地デジテストなるものが行われた。僕の家にはテレビが2台あって、1台は地デジ、もう1台はアナログだ。僕はアナログテレビを見ていたのだけど、まるで出来の悪いホラー映画のように砂嵐を流して警告を放送するのはとてもグロテスクだった。ただし、僕は本当にアナログ放送をやめるのなら、アナログテレビが見られなくなる、ということはもっと周知させるべき、と思っているのでやり方はともかくとして必要なことだと思う。問題は、地デジという略称はなんのことだか分かりにくいので、高齢者の方々が「デジタル」「アナログ」の違いがちゃんと分かるのだろうか、ということだったりする。僕自身は、今のやり方で地デジに移行することは反対だ。強制的に決まった日時にアナログテレビが見られなくなる、というやり方は間違っていると思う。前にも書いたけど、地デジ難民(2011年7月24日以後、テレビが見れなくなる人)が生まれる可能性を問題視することが、今のテレビの最大のタブーだと思う。テレビが自分たちの問題を報道するとは思えないから。ただし、僕は「地デジ反対」という言い方は正しくないと思う。現に地デジ放送は始まっているのだから。もし、気になった人は「アナログ放送停波反対」という言い方にしたほうがいいと思う。現在はアナログ波・デジタル波両波を送って何も問題がないのだから、要はそのままもうしばらく続ければいいだけだ。(経費がどのぐらいかかるのか、僕は知りませんが。空く予定の周波数帯での事業計画がどのくらい困るのか、も分かりませんが。)明日からアナログ放送は全て16:9のレターボックス(上下に黒味が入る)になるそうだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:21:38

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