2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2008/1/23 水曜日

『ジプシーキャラバン』/予告編打ち合わせ

東京は今日は朝から雪。こんな日は外に出るのが億劫になるのだけど、映画脳が活性化しているせいもあって、どうしても映画を見たくなってしまったのだった。

見に行った映画は『ジプシーキャラバン』。近年、本当にやたらと音楽もののドキュメンタリー映画が多くて、とても追いつけない。よく考えてみたら、ロックものはほとんど見てないなあ。などと思いつつ、雪が降ってるから人も少ないだろう、なんて思っていたら1000円の日だったせいか、ほぼ8割の入り。午前11:15からこんなにも入っているなんてちょっと驚きでした。(年齢層は比較的高かった。)ロビーで『船、山にのぼる』のチラシがあることを確認。こうして映画館で確認するのも仕事と言えば仕事(と言い訳。)

さて、この映画はロマ(ジプシー)の4つの国の5つのバンドがアメリカをツアーするドキュメンタリー。とは言っても、各々のバンドの現地の様子も随所に描かれる。この構成が曲者で、確かにジプシー音楽の背景はよく伝わってくるものの、コンサートシーンが結構短くぶつ切れで、「もっとコンサートシーンを見せてくれ」と何度も思う。後半になると長く見せるシーンも増えてきて、あるいは慣れてきて、多少、気にならなくなるのだけど。もっとも、音楽ドキュメンタリーのここが難しいところで、コンサートを見せるだけならはたしてドキュメンタリー「映画」と言えるのか、という問題もあって、その辺の按配はまことに難しい。感じ方は人によって違うだろうし。少なくとも出てくるバンドはどれも素晴らしくて、だからこそ演奏をもっと見せてくれ、と思ってしまったのだった。そういえば、山形映画祭でもやって、後に劇場公開・DVD発売もされた『炎のジプシーブラス』は面白かったなあ。そうそう、ほぼ演奏シーンのみでも破格に面白かったのは、『不滅の男 エンケンVS武道館』なんてのもありました。(ああ、他にも出てきそう・・。)僕自身は、学生時代しばらくコンサートのビデオ撮影をやっていたけど、最近はほとんどやってない。音楽もののドキュメンタリー映画を作る、のは興味ありますけど。

その後、渋谷界隈のCDショップ、本屋にチラシを置いてもらい、アップリンクファクトリー(そういえば上記の映画もアップリンク配給だった。)で前売り券を売ってもらえるように納入。

夕方4時からはユーロスペースにて打ち合わせ。現状報告の後、製作中の予告編を北條さんに見てもらう。方向性はいいということで、多少カットを外して短くすればこれでいけそうだ。思えば編集の秦さんにはあれこれ変更をお願いして、何度もやり直してもらった。でも、その分、いい予告編になった、と僕は思ってます。(ホームページでの公開はしばしお待ちください。)

こうしていろんな人の手を借りながらなんとか前に進んでいくのです。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:30:18

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