2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2009/8/19 水曜日

選挙

国会議員選挙が告示され、街中には賑やかな選挙カーが走り回っている。僕は選挙となると、どうも嫌な思い出がふっと蘇ってきたりして、ちょっとしたトラウマなのかもしれない、と思うことがある。『ニュータウン物語』でも少し出てくるのだが、亡くなった父は某政党(まあ、一応”某”にしておきます)の運動員だった。だから国政から地方議会まで選挙となるとずっと外を飛び回っていた。一方、母は考え方も違えば、そういう活動をしていることも嫌っていたので、選挙になるたびに家の中は暗い雰囲気が漂っていた。だから子供心に不穏な空気が嫌だった。だから選挙カーの賑やかな声を聞くとフラッシュバックのようにあの不穏な空気を思い出すことがある。もっとも、さすがに僕も年をとったので、遠い記憶にはなっているのだけど。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:58:43

コメント (4) »

  1. 遠い記憶では、あかんのではないですか?

    いつも、自分の寄って来るところ・・・そのことへの
    関心がなければ、「作家」たる根拠は、どこにある?
    ・・・と、思ってきました。

    hontakaさんのお父さんは、何故、ある党派にそんなに熱中し
    たのでしょうか?
    お父さんの、氏育ちは?
    なぜ、お母さんとの乖離が生まれたのか?

    そんなことどもが、そんなことどもを解決できずにいる
    トラウマが、私を映画という仕事に向かわせました。

    ほんの一例かもしれませんが、あえて、一言。

    コメント by みなけん監督 — 2009/8/19 水曜日 @ 23:53:06

  2. >みなけん監督さま
    自分の中の「なぜ?」という部分は前作『ニュータウン物語』の中で部分的に描きました。(父と母も登場します。)また、作る時にもゆっくり考える時間を持てました。遠い記憶…というのは、今では思い出の一断面、のような気持ちかもしれません。

    コメント by 本田孝義 — 2009/8/20 木曜日 @ 11:56:41

  3. 「ニュータウン物語」から「船、山にのぼる」って僕的な解釈だと、遠い記憶と、帰巣本能的なものとの「葛藤」から「アートへの昇華」と思いました。本田さんがお父上と一緒に始めて家に来られた時の、お父上の悪戯っぽい笑顔を思い出しています。

    コメント by YAMA — 2009/8/25 火曜日 @ 12:31:36

  4. >YAMAさま
    自分では気づかない分析、ありがとうございます。

    コメント by 本田孝義 — 2009/8/25 火曜日 @ 23:36:15

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