2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2009/1/24 土曜日

「希望ヶ丘の人々」/東京ビデオフェスティバル

昨晩、重松清著「希望ヶ丘の人びと」を読み終わった。僕は重松さんの本が好きで、『ニュータウン物語』の時に対談をさせてもらったのはとてもうれしかった。それなのに、ある時から急に読めなくなってしまった。嫌いになったわけでは全然ない。むしろその逆で、なんだか沁みすぎて敬遠してしまっていたのだ。だけれど、今度の本は帯に「新ニュータウン小説」なんて書いてあるから読まないわけにはいかない。500ページを越す長編だけど、あっという間に読んでしまった。よかった。登場人物の心のゆれが、「希望ヶ丘」というニュータウンによく溶け込んでいる。重松さんは本当に文章がうまい。これからは、少しずつさかのぼって、今までのブランクを埋めていこう。

今日は、昼間、東京ビデオフェスティバルの入賞作品をネット上でいっぱい見ていた。映画祭やコンテストって、日本にもいっぱいあるけど、僕が最も刺激を受けるのはこのフェスティバル。もう、30年以上続く、日本最大のビデオコンテストだけど、このコンテストが面白いのは「うまい・へた」コンテストではないところだ。アマチュアだろうがなんだろうが、伝えたいことを伝えている作品は面白い。今回入賞作品を見ていて、「老い」を見つめた作品が心に残った。何が大賞を取るか分かりませんが、表彰式には行ってみたい。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:36:58

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