2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2008/12/10 水曜日

催促/契約書/『エグザイル』/原稿校正

なんだか色々タイトルに並べてしまいました。

こういうところに書くのもなんですが、もう12月にはいって「年末」という雰囲気になってきました。今年映画を公開したわけですが、いくつかの映画館からまだ上映料が振り込まれていないので、催促の電話やFAX。私のような個人事業主にとってはとても大きなことなので、なんとかしなければ・・・との思いから。

ずっと前に書きましたが、僕の岡山の実家は父が亡くなってから、誰も住んでいない空き家になっています。特に、亡くなって4ヵ月後に、親戚の人が住みたいという希望があったので、家の中を整理して、一切合財処分しました。が、具体的に条件などを話し始めるとその話は頓挫。結局、誰も住まないままの空き家になりました。とりあえず、今年の1月、1周忌が過ぎてからどうしようか考えようと思っていたのですが、上映が忙しくなってしばし放置。夏頃からやっと、僕の親しい方に「住みませんか」という話をしていたところ、「住みたい」という話になり、来年1月から住んでもらえそうです。築30年を過ぎた古い家ですが、まだ住める、と思います。親しい方と言っても、なあなあで決めてしまうと、後々、お互いにとってもよくないと思って、契約書を作りました。以前作っていたものを手直ししたものです。こういう硬い文書は不慣れなもので、あれこれいじくってみたのですが、どうも杓子定規のような気もします。しばし苦戦しました。

最近、あまり映画を見ていなかったので(VIDEO ACT!の上映会はまた違う・・)夕方、久しぶりに映画館に行った。見たのは、『エグザイル/絆』。香港映画。ジョニー・トー監督。見る前の先入観とは違った。僕は勝手にもっとベタベタした映画だと思っていたのだが、極めてドライな映画だった。久しぶりに、恐ろしい映画を見た、という印象だ。もし、映画に身体があるとしたら、最近はやたらと脂肪が付きすぎた映画が多いし、逆に皮膚だけで無内容な映画もある。この映画は、さしずめ、骨だけで出来た映画ではないか、と思ったのだ。何せ、ほとんどアクションのみで話が転がり、べたついた感情などほとんど描かれない。セリフも少ない。しばらく展開についていけなかったのだが、途中から戦慄を覚えた。では特別なことをしているか、というとそうでもなく、実はやっていることはシンプル。(ただしアクションシーンの美しさは特筆ものですが。)この「シンプル」というのが、なかなかやっかいなのだ。こういう表現は自信がないと出来ません。恐るべし。

夜、家に帰って、来年出版予定の感染研裁判に関する本の原稿の校正。座談会で喋ったことの校正なので、舌足らず、説明不足の箇所が多く、直すのに一苦労。少しでもいい内容になれば、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:25:25

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