2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2012/2/11 土曜日

デモ

今日は午後から、脱原発のデモに久しぶりに行ってきた。多くの人が参加していた。ただデモコースが、通行人が少ない通りが半分ぐらいだったのがちょっと残念だった。せっかくのデモンストレーションなのに。

僕が最近、気になっていること。福島第一原発事故後、原子力関係に進む科学者が少なくなるのではないか、と言われている。僕にはどうやってももう科学者にはなれないので、説得力はないと思うのだが、こういう事態になってしまったからこそ、原子力に関わる科学者が今まで以上に求められる、と思っている。まず、福島第一原発だけをとっても、メルトダウンした原発を廃炉にする技術は今のところないし、世界でも初めてのことだ。ここには英知が求められる。また、脱原発に向かうにしても、54基の原発を廃炉にして行くには多大な時間とコストと、同時に安全性が求められる。例え脱原発に向かったとしても、今までに蓄積された放射性廃棄物の処理をどうするか、という課題はなくならない。こうしたことをきちんと進めるためにも、原子力の知識は今まで以上に必要になるだろう。今どき、「科学者の使命」ということはあまり聞かないのだが、本来、科学は人びとを幸せにするためにあったはずだ。だから、これからは人びとを幸せにするためにも原子力の知識が必要になると思う。そこには、それなりに科学者を育成するためにお金もかかるだろう。そしてこれから理系に進み、科学者になる若い人たちも、人びとの安全・安心に役立つために、原子力を学んでほしい、と僕は思っている。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:38:07

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