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映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2011/9/23 金曜日

『原発、ほんまかいな?」/作業/震災とクリエイティビティ

今日は、午前中、PARC製作の『原発、ほんまかいな?』(監督:鈴木敏明)の上映会に行く。鈴木さんはPARC製作の作品をいくつも監督されている。今回は原発事故を受けて急遽製作されたそうだ。本作は、一種の教材ビデオのような作りでもあり、原発の問題点が網羅的に語られる。趣向としては、八百屋での主婦の会話を元に解き明かしていく。(八百屋のおやじを演じているのは鈴木さん)内容の詳細は多いので書ききれないが、冒頭の方に重要な指摘がある。原発事故後、いろんなことが語られているが、燃料であるウランの採掘現場がどうなっているか、はほとんど語られていない。日本はウランの多くをオーストラリアから輸入しているが、採掘現場ではウラン残土による被曝が懸念されている。ちゃんとこういうシーンから始めるのは、さすがPARC製作、と思う。ことほど左様に、原発は原料採掘から廃棄物まで常に被曝の危険性がつきまとう。

上映会後、昨日編集した部分がどうしても気になっていたので、事務所に行って再度点検する。これでいい、と思えた。

夕方、新・港村に行って、「震災とクリエイティビティ」http://shinminatomura.com/schedule/event_list.html#25 のトークショーを聞く。展示も今日から。被災地に入っている、建築家・アーティストの話。この新・港村でも一部展示があって、ずっと気になっていたので、まとめて話が聞けたのはとてもよかった。多数の方が活動報告をした後、ディスカッション。建築もアートも、3・11後はその本質が問われているのだな、とあらためて思う。もちろん、映像も。そんなことを痛切に思ったので、明日、仙台に行きたい、と思ってきた・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:45:41

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