2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2011/4/16 土曜日

『タケオ ダウン症ドラマーの物語』

今日は午後から『タケオ ダウン症ドラマーの物語』(監督;常田高志)というドキュメンタリー映画の完成試写会に行ってきた。映画はとても気持ちがいい作品だった。主人公の新倉壮朗(たけお)くんは天性のリズム感を持っている。映画を見始めて数分でそのことを確信した。そしてタケオくんはダウン症でもある。映画はこのタケオくんがアフリカンドラムの本場、セネガルでのワークショップに参加した姿と、ホームムービーで記録された成長の記録、音楽の才能を開花させていく姿が並行して描かれていく。僕はまったく余計なことだが、今、自分が考えている映画の構成と似た点があることが気になって見ていた。(もっとも、僕の構成は今後変わる可能性もあるのだが・・。)ワークショップの映像は美しく撮られていて、この映画の骨でもあるのだが、僕はほんの少しだけの物足りなさも感じた。と言うのは、冒頭に書いたことと関係するのだが、ワークショップに参加した時点で、タケオくんのスキルはかなり高く、そこでののびしろが見えにくいこと。もっとも、セネガルのトップミュージシャンとのセッションは熱くて見ごたえたっぷりでワクワクする。そのタケオくんも11歳のころ、初めてアフリカのドラムに出会った時はまだまだ戸惑っていて、1年後の映像でとんでもなくうまくなっている映像には驚く。もうひとつ、本作のお楽しみはかの常田富士男がナレーションをやっていること。最近DVDが発売されたが、僕らの世代では当然「日本昔ばなし」の声として耳に残っている。ナレーションは落ち着いて、ゆっくりと心に染みてくる。ほんの少しだけ欲を言えば、わずか、ほんのわずかナレーションが多い、と思った個所が何箇所かあった。簡単に言うと、ちょっとダメ押し、というか言わなくても雰囲気で伝わってくる部分があったのだ。上映後はタケオくんとワガン・ンジャエ・ローズさんのミニライブ。楽しい。会場も皆スタンディングで大盛り上がり。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:33:14

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