2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2009/1/12 月曜日

『犬と猫と人間と』

今日は、夜、『犬と猫と人間と』というドキュメンタリー映画の完成試写会に行ってきた。監督は以前からの知り合いである、飯田基晴さん。製作を始めた時から話を聞いていて、4年越しで完成させた作品だ。最近、動物物のドキュメンタリーはいっぱいあるし、昨年は猫の映画もいっぱい公開された。タイトルだけ聞くと、そういう映画と同じように思う人もいるかもしれませんが、さにあらず。可愛い犬も猫もいっぱい出てきますが、同時にこれから処分=殺されてしまう犬猫も出てきます。つらいつらい画面もあり、泣いている人も多くいました。また、なんとか命を繋ごうと努力している人たちもいっぱい出てきます。それらの画面を見ながら、僕は、この映画は人間のエゴについての映画なんだ、と気付きました。犬や猫は人間にとって一番身近な動物で、付き合いも長いわけですが、見ている人の心の持ちようで、自分の鏡を見ているような心境にもなります。多分、犬や猫が好きな人ほど、心穏やかではいられないでしょう。だから、タイトルに「人間と」とあるように、人間との関係を考えてしまいます。適切な言葉ではないかもしれませんが、人によっては衝撃作であり、問題作にもなるでしょう。普段、あまり目にすることのないことも丁寧に取材しています。確実に言えるのは、今年一番の話題作になるに違いありません。他にもいくつも考えたことがあるのですが、うまくまとまりませんので、雑駁な紹介ということで。

ちなみに、前にも書きましたが、家にはチャコちゃんという猫が1匹居ます。近所のお店に「子猫を貰ってくれませんか」という紙が張ってあって、見に行ってとても可愛かったので飼い始めました。もうすぐ4歳になります。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:13:11

2009/1/10 土曜日

「葉桜の季節に君を想うということ」

「葉桜の季節に君を想うということ」という本は、書名のロマンチックな響きやいろんな賞をとっていたことから気になっていたミステリー小説だった。文庫本で読了。タイトルから勝手に叙情的な文章を想像していたら、全然、違った。一気読み、みたいな興奮はあまりなかったけど、どうなるんだろう、という興味は持続した。最後の最後で、「大どんでん返し」があるわけだけど、確かに驚くのだけど、どうも釈然としない。「だまされた」から不快というより、反則っぽいなあ、という感じか。意外と読後感も薄い気がするし。

寒い冬は苦手なせいか、どうも最近、出不精気味。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:49:58

2009/1/9 金曜日

会議

初雪が降ったせいではないが、ちょっと体調悪し。

夜、VIDEO ACT!のスタッフ会議。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:06:05

2009/1/8 木曜日

打ち合わせ/「イノセント・ゲリラの祝祭」/『TOKYO JOE』

横浜の某所で打ち合わせ。年末からの引き続き。とりあえず、僕の案は示したので、具体的にどう進めるかがこれからの課題。本決まりになると、しばし忙しいかもしれない。

横浜に向かう電車内で「イノセント・ゲリラの祝祭」読了。なんだかんだと、「チーム・バチスタ~」以後、シリーズを読んでいる。本作は、面白さから言ったら微妙。「医療事故調査委員会」が舞台のように帯に書いてあったので、ミステリー(謎解き)の部分を期待したのだが、医療事故調査委員会をどう創設するかという話で、その多くは厚生省での検討会のディスカッション。何度かこうした検討会は傍聴したことがある。小説だから読みやすい、という人もいるかもしれないが、著者の「死因不明社会」の方が僕はいいと思う。同著はいい本だと思う。

夜、渋谷で『TOKYO JOE マフィアを売った男』(ドキュメンタリー映画)を見る。”TOKYO JOE”と聞いて、僕はハンフリー・ボガード主演の『東京ジョー』のことを思い出したのだけど、(と書きつつ、ストーリーはさっぱり忘れてしまった。ちなみに、同作を大学時代自主上映したのだが、その後、製作から50年近くたってなぜか劇場公開。今ではDVDも販売されていたりする。)ホームページを読むと、やはりこの映画のせいで、”TOKYO JOE”と呼ばれることになったそうな。加えて、大物プロデューサーが製作したドキュメンタリー、ということもあって気になっていた。で、見た感想はどうにも面白くない。シカゴマフィアを壊滅させた日系人と聞くだけでワクワクするが、本人が亡くなっていることもあって、基本的にインタビューで構成。亡くなった人を描く場合、まあ、しょうがないとも思うのだが、構成に釈然としなかった。映画は銃撃事件から命拾いし、FBIに協力する話から始まるのだが、このエピソードが長い。途中、これは女性捜査官のドキュメンタリーか、と思ったらそうでもない。痺れをきらしたところで、主人公の生涯が描かれる。どうもバランスが悪い。特に最も腑に落ちないのが、主人公はマフィアの中でどういうポジションにいたのかがよく分からない。だから、「マフィアを売った」と言われても、意外と緊張感が薄い。映画としてはどうにも中途半端な印象。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:08:56

2009/1/7 水曜日

ドキュメンタリー

最近、ドキュメンタリー映画を見ていない。正月映画としても多数、公開されていて気にはなりつつ、どうも足が向いていない。そんな気持ちと関係あるのかないのか、読む本も、久しぶりに小説熱が高まっているような気がする。

時々、「本田さんは劇映画を撮らないのですか?」と聞かれることがある。世間的には有名俳優が出ている映画が「映画」であるらしい。劇映画も見るし小説も読むが、今のところ劇映画を撮りたい、とは思わない。(何がどう変わるか分からないから、絶対撮らないとは言わないけど。)僕は学生時代、監督作は少ないものの劇映画を撮っていたし、スタッフ・俳優として参加した映画も数知れず。そこから徐々にドキュメンタリーに興味を持ったので、いまだにドキュメンタリー映画に面白さを感じている。

・・・と書きながら、新作の予定が未だなし。今年はその一歩を踏み出さなければ、とは思っているのだけど。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:41:48

2009/1/6 火曜日

キネマ旬報

『船、山にのぼる』の宣伝をしてくれた原田さんと電話で話していたら、今、発売中のキネマ旬報1月下旬号に『船、山にのぼる』のことが掲載されているようだ、という話を聞いたので、さっそく本屋で買ってみた。一番大きな特集は『感染列島』なんですが、”オール・アバウト・’08ドキュメンタリー”という、小特集があって、7人の方が2008年に印象に残ったドキュメンタリー映画のことを書いている。映画評論家の北小路隆志さんが『船、山にのぼる』について、1ページ丸まる映画評を書いてくださっている。ありがたいことだ。

今日は一日、個人的な用事。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:33:05

2009/1/5 月曜日

仕事始め

仕事始め、と書いてはみたものの、のんびりとしたスタート。久しぶりに電車に乗るのが新鮮だったりする。とにもかくにも、事務所へ行く。

事務所へ行く前に、銀行によって通帳記帳。年末年始に映画館から入金がある予定だったので、その確認。とりあえず、無事、入金があってほっとする。それほど大きな金額ではありませんが、僕のような個人事業主にとっては大切なこと。これで一息つけそうだ。

事務所で年賀状の確認。自宅にもたくさん年賀状が来ましたが、事務所にも来ている。出していない人も何人かいて、一応、返信を出さなければ、という気にはなっている。

すぐにでも動き始めなければいけないことがあるのだが、自分がどういう動きをすればいいのか、まだ不確かな部分もあって、どうなるかはまだ分からない。でも、本当にやるとなると動かないとまずいんですけどね・・。

こんな感じで、新しい年の活動が始まりました。

未分類 — text by 本田孝義 @ 18:52:07

2009/1/4 日曜日

「オリンピックの身代金」

今日も相変わらず、ぐだぐだと。果たして社会復帰できるのでしょうか。

年末年始ということもあって、長めの本を読もうと思って買っていたのが「オリンピックの身代金」。長大なオペラを見ていたせいか、本のほうははかどらず、やっと今日、読了。1964年の東京オリンピックを「人質」にとる、サスペンス。僕のようなおっさんでも東京オリンピックは生まれる前だから、実体験としてはない。けど、いろんな人から、東京はオリンピックで変わった、という話は聞く。この小説の本当の主役は変貌していく東京。そこに爆弾テロをしかけるわけですが、登場人物に少し違和感。こういう設定なら、主人公は東大生じゃないほうがよかったのではなかろうか。捨て去られる民衆の代弁者、というのはやや類型的なような気がする。とは言え、最後まで飽きずに読むことが出来た。

話は違いますが、個人的には、今、東京都が莫大な予算を使ってやっている、オリンピック招致には反対です。吉田司さんが週刊誌で書評を書いていたように、40年経っても、この小説で書かれた世界と変わっていない・・・と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:31:20

2009/1/3 土曜日

読書

今日は一日中、読書。こうして年末年始、ぐだっとしていた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:10:48

2009/1/2 金曜日

「神々の黄昏」

ワーグナーの「ニーベルングの指輪」も最終章。今日、「神々の黄昏」4時間半を見て、年をまたいで完走。全体の感想を書こうと思ったけど、あまりにも長大な物語を見て、とにかく今は満腹感、おなかいっぱい、という感じ。こんなのは年末年始にしか見れなかっただろうなあ。

オペラにはちょっとした憧れがあったのだけど、なかなか見る(当然、生でも)チャンスがなかった。高校生の頃、選択授業で音楽をとっていた。楽だろうとたかをくくっていたら、めちゃくちゃ厳しい授業だった。先生は、音大の声楽家を出た上に授業の内容も本格的。レコード鑑賞の授業、と喜んでいたら、オーケストラスコアを渡されて、ページが間違えていると、頭をどつかれる。歌う歌もイタリア語、ドイツ語と本格的。(ドイツ語の発音には苦戦したなあ。)当時は嫌で嫌で仕方なかったのだが、今思うと、いい授業だったんだと思う。そんな授業で、「椿姫」と「カルメン」のオペラを見せられた。大げさなもんだなあ、と思ったのだが、さすがに「総合芸術」と言われる魅力も感じた。だから、いつかオペラもゆっくり見たいもんだ、と思ったが、そんなに一生懸命、見ようともしてこなかった。生なんてとんでもなく高いしね。この年末年始、念願がちょっとかなった、ような気がします。

ワーグナーと言えば、「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲、「ローエングリン」第3幕への前奏曲、同じく「ローエングリン」の「エルザの大聖堂への行列」を演奏したことがあったのも思い出しました。

未分類 — text by 本田孝義 @ 19:04:21

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